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『アンコンシャス・バイアス』にイノベーションを!

2020/11/08 15:07

皆さんは誰にでもある『アンコンシャス・バイアス』をご存じだろうか?『アンコンシャス・バイアス』とは、「無意識の思い込み、無意識の偏ったものの見方、無意識の偏見」と訳され、私たちの脳は、これまでに経験したことや、見聞きしたことに照らし合わせてあらゆるものを「自分なりに解釈する」という機能を持っており、それにより、気付かぬうちに「決めつけ」や「押し付け」が発生してしまうということだ。

2020年JCI世界会議横浜大会WEEK2は、11月3日からパシフィコ横浜ノースにて幕を開け、11月5日同会場にてSDGsゴール5の「ジェンダー平等」を推進した『無意識の偏見にイノベーションを~ジェンダー平等に一歩踏み出そう~』のフォーラムが開催された。

講演は、日本文学研修者ロバート・キャンベル氏(以下キャンベル氏)、学校法人昭和女子大学理事長・総長坂東眞理子氏(以下坂東氏)、アクセンチュア株式会社執行役員堀江章子氏(以下堀江氏)、学校法人石川学園 横浜デザイン学院 ウォーカー ジェイコブ スコット氏(以下ジェイコブ氏)、ペデルジーニ カミラ氏(以下カミラ氏)をお招きし、パネルディスカッション形式にて行われた。
左から坂東眞理子氏、ロバート・キャンベル氏、堀江章子氏、ウォーカー ジェイコブ スコット氏、ペデルジーニ カミラ氏


一つ目のトークテーマ「身近にある偏見」では、ジェイコブ氏、カミラ氏から、日本に来て生活するなかで感じた偏見について語られ、キャンベル氏は、歴史的に見て日本は、260年間鎖国をし、文化的に成熟をしているなかで、無意識の期待が悪気もなく日本の空気のなかに充満していると感じていると話された。続いて、パーソル総合研究所のアジア14か国の地域の調査要旨について、「日本人は上司が女性であること」、「外国人と一緒に働くこと」、「年下の上司のもとで働くこと」に関して抵抗があるというデータが出ており、このデータに対しキャンベル氏は儒学、儒教の影響が強く、伝統的な歴史意識が結果に反映しているのではないかとの見解を示した。
ロバート・キャンベル氏

そして、イノベーションが起るのは、さまざまな価値、アイデアがあるなかで初めて創造されるものであると言及した。それについて坂東氏は、過去を否定するのではなく、自分たちが持っている資産・文化・力をどう活かすかというのが、これからのイノベーション創造に必要であると付け加えた。
左から坂東眞理子氏、ロバート・キャンベル氏


二つ目のトークテーマ「無意識の偏見」では、堀江氏が冒頭で「偏見が無い人はいません!」と述べ、誰もが平等な企業文化を構築し、多様性(「ジェンダー」、「障害のある方」、「性的マイノリティ」、「クロス・カルチャー」の4つの領域)を受け入れる企業文化を作り上げることが、すべての人々にメリットをもたらすとし、その結果、企業はさらなるイノベーションや成長が実現できると主張した。また、アンコンシャス・バイアスが最も影響しやすいのは、意思決定の瞬間であり、先入観や自分の都合の良いように情報を聞いてしまうということを自覚したうえで、意思決定に必要な情報・状況を正しく把握して判断することが大事であると語った。そして、アンコンシャス・バイアスを前提として正しい意思決定を行えば、インクルーシブな文化が生まれ、その先に「生産性の向上」、「コラボレーションの推進」、「イノベーションの創出」につながり、良い企業文化が醸成されると述べた。
堀江章子氏

最後に、坂東眞理子氏は、これからのリーダーシップについて、今までの織田信長のような上に引っ張る、統率をするリーダーシップではなく、インクルーシブなリーダーシップが求められ、もっと個別に、一人の人がどういう状況か、どういう適正をもっているのか、何を望んでいるのかなど個別の事情を把握し、その人が一番力を発揮するタスクを任せることが重要であると締めくくった。
坂東眞理子氏



11月7日までのJCI
世界会議では、様々な催しも複数開催される。ぜひ、本大会専用のストリーミングチャンネル【詳細は下記】にて、興味あるものをチェックし、世界の動向をつかむとともに、各種団体の魅力、そして、JCIの魅力を感じていただきたい。

大会専用ストリーミングチャンネルURL(※11月30日まで視聴可能) https://jp.jciwc-2020.com/streaming/index.html



JCI世界会議とは
JCI世界会議は、毎年10月から11月に開催地を変えて行われる、JCIで最も重要な会議です。世界中から集うメンバーは1840歳までの青年経済人で、この世代は今後数十年、自分が暮らす国や地域の未来を担う世代。彼らが一堂に会し、これからの世界をより良くするべく、様々な会議等を通して参加者ひとりひとりの意識変革と成長を促し、友好の輪を広げる場となります。

〇大会テーマ 「The Crossroad of Innovation
世界をより良い方向へ導くこと。そのアイデアと行動を、私たちはイノベーションと呼びます。その世界では技術だけに留まらず、「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」を含めた意味でのイノベーションが求められています。The Crossroad of Innovation―イノベーションの交差点。これこそが、世界を動かす起点となるのです。

〇大会シンボル 「The Four -Wings seagull
2020JCI世界会議 横浜大会のシンボル、4つの翼を持つカモメ。前の翼はアイデア力、後の翼は実行力を意味し、アイデアと実行によるイノベーションを表現しています。「ヨコハマブルー」の青は、海、空、若さ、青年会議所を示し、ハートはエナジーを、翼の「青海波」は和のイメージ。世界をクロスさせ、イノベーションを生み出す象徴として、世界をより良い方向へと導く風となります。

text by ソウ