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コロナ禍に負けないJCI金沢の大きな挑戦! 誰もがアタリマエに挑戦できる金沢を目指した『希望の光プロジェクト』とは⁉

2020/10/11 12:00

8月22日夜、歴史と伝統のまち「金沢」のベイエリアにて、音楽と光のイベント「KANAZAWA MINATO ATARIMARE(カナザワ ミナト アタリマーレ)2020 カナザワノヒカリプロジェクト」が開催された。

イベントを仕掛けたのは公益社団法人金沢青年会議所(以下JCI金沢)。さまざまな先駆的な取り組みを取り入れた当イベントは、新型コロナウィルスの感染拡大でお祭りや各種行事の中止が相次ぎ、社会に閉塞感が漂う中、県民・市民に「希望」を届けたいと企画したものだった。

コロナ禍だからこそ開催した、このイベントに込められたJCI金沢の想いとは。
当イベントを委員長として担当したJCI金沢の田辺佑一氏(以下、田辺氏)に話を伺った。


【期待されていた新施設。そして新型コロナウィルスの影】

舞台となったのは、今年6月に金沢港ベイエリアにOPENしたばかりの「金沢港クルーズターミナル」。金沢港開港50周年の今年、新しい海の玄関口であるクルーズターミナルを新設した当エリアは、新たなにぎわい交流拠点として県民・市民からの期待を集めていた。

「開放的なこの金沢港ベイエリアから、新たな価値観を創りたい。この港を、次世代の人たちが新しい挑戦を出来る場所にしたい。JCI金沢にとっても、このエリアにかける想いはとても大きいものでした」と田辺氏。

田辺氏は更に続ける。

「しかし、私たちの期待を一身に背負っていたこの新施設にも、例外なく新型コロナウィルス感染拡大の影響は及んでいました。期待されていたクルーズ船の予約は全てキャンセル。金沢港エリアで開催予定だった夏祭りや音楽イベントも全て中止となり、新しいクルーズターミナルやイベントを楽しみにしていた県民や市民の皆さん、そして我々JCI金沢のメンバー達の間には、どうすることもできない閉塞感が漂っていました。」


【誰もが「アタリマエ」に挑戦できる金沢を目指して】

そんな中、JCI金沢が立ち上がり、企画した当イベント。
イベント名に掲げるアタリマーレは、日本語の「アタリマエ(当たり前)」と、イタリア語の海「マーレ」を掛け合わせた造語で、「誰もが“アタリマエ“に挑戦できる金沢を目指したい」「先進的な挑戦を通じて明るい未来の礎を築きたい」というJCI金沢の想いが込められている。

「楽しみもなくなり、自粛生活を余儀なくされ疲弊している県民・市民の皆さん、そして最前線で踏ん張ってくれている医療従事者の方々を、どうにかして元気にしたい。JCI金沢が打ち出す“誰もがアタリマエに挑戦できる金沢”で、JCI金沢がまず新しい挑戦をしよう。そうして出来上がったのが、今回の音楽と光のイベントでした」と、田辺氏。


【地元の力を結集させ作り上げた先進的なイベント】

出番を待っていた期待の新施設「金沢港クルーズターミナル」の舞台を、音楽の演奏で盛り上げたのは、新型コロナウィルス感染拡大の影響で中止となった、地元音楽イベントに出演する予定だった3組の音楽団体。

やわらかな潮風が会場を包む中、アカペラグループ「ひだまりJAPAN」のコーラスで幕が開き、小中高生で構成されるジュニア・ジャズ・オーケストラ「JAZZ-21」が観客を更に盛り上げる。さらに、北陸の医療従事者で結成された「ガルガンオーケストラ」の演奏風景が、約8キロ離れた金沢市役所第二本庁舎から第5世代(5G)移動通信システムを使って特設ステージ横の大型スクリーンへに中継された。


(潮風と音楽に包まれた会場の様子)

中継が終わると、地元金沢のベンチャー企業「ドローンショー」による100台の照明付きドローンによる光のショーが始まり、クラシック音楽に合わせて夜空に波や花などさまざまな模様が描かれた。この日本海側で初めての演出は、参加した観客たちを魅了し、会場には笑顔があふれた。最後に出演者全員で演奏された「上を向いて歩こう」は、コロナに負けずに上を向く金沢の人々の想いを港中に響き渡らせた。


【コロナ禍での新しい挑戦とこれからの金沢】

コロナ禍だからこそ、挑戦した今回のイベント。

ソーシャルディスタンスの確保やマスク着用のお願い、手の消毒などはもちろんのこと、密を避けるため、地元の子供たちを中心に完全招待制で行われ、広報活動もイベント後に行うなどの徹底ぶりだった。誰もが経験したことのない慣れない状況下で、観客を守り、そして最高のイベントを提供する。JCI金沢のメンバーたちは何日も打ち合わせを重ね、イベント開催日直前まで問題に対して一つずつ向き合っていった。


(会場スクリーンでも新型コロナウィルスへの注意喚起を行った。)

「今年、金沢で開催できる最初で最後の大きなイベントになるかもしれない。中継や日本海側で初めて行うドローンショーを成功させられるか。他にも問題や不安は山積みでした。そんなプレッシャーを抱えながらも、今回のイベントを成功させられたのは、“金沢に希望の光を届けたい”という想いの元、新しい挑戦を一緒に乗り越えてくれたすばらしい仲間がいたからです」と、田辺氏は力強く語ってくれた。

今年2月には最後のJCI金沢会議を開催し、SDGs達成に向けて更に突き進む中、特にゴール5である「ジェンダー平等」「誰もが自分らしく生きる、挑戦できる」をテーマに掲げたイベントであった。

最後に、JCI金沢の鶴山雄一理事長に今回のイベントについて伺った。

「人は何かをやろう、何かに挑戦しようとする時に、失敗や批判を恐れて臆病になることがあります。青年や若者を応援する団体として、行政や地元企業、地域住民を含め多くの方々のご協力を得て、当イベントを、勇気をもって挑戦することができました。この素晴らしい音楽と光のショーが金沢のこれからを勇気づけることを願っています。」

そう語ってくれた鶴山雄一理事長の目は、これからの金沢を真っ直ぐに見据えていた。

10月24日には同会場で、東京オリンピック2020で新競技として加わり、これから挑戦がはじまる次世代のスポーツに光を当て、アートと音楽も掛け合わせた総合エンターテインメントショーとしてのNEWスポーツを体感できる色鮮やかな場の創造も計画されている。

今後も「誰もがアタリマエに挑戦できる金沢」から、たくさんの勇気をもった新しい挑戦が発信されていくことだろう。

 
※イベントのダイジェストをこちらの動画からチェック!

(日没後のショーだけでなく、日中はパラスポーツやドローンの体験会も行われた。)


※JCI金沢会議:2015年にJCI世界会議金沢大会において、JCI(国際青年会議所)が国連の持続可能な開発目標への協働を約束する「金沢宣言」が採択され、以後、5年間金沢の地でJCI金沢会議を開催する運びとなった。


公益社団法人 金沢青年会議所
スローガン「エンパワーメント ~人を動かす勇気ある行動~」
http://www.kanazawa-jc.or.jp

text by KAZU