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町民1人1人の「祈り」を鶴にのせて 大きな一つの「祈り」へ『万羽鶴プロジェクト』

2020/09/09 09:00

新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威を振るい発令された緊急事態宣言。
世の中が一変し外出自粛が要請され、大人も子どもも家にいる時間が長くなった。そんな状況下で始まった寒川町民を巻き込んだ『万羽鶴プロジェクト』今回このプロジェクトを担当したJCI寒川副理事長の犬上亙佑氏(以下犬上氏)にお話を伺った。
「社会情勢も経済も閉塞感に覆われる中、行動を起こすことが果たして正解か否かも分からず、仮に行動を起こすにしてもまちづくり団体として【まち】のために一体何ができるのか?ということをLOMとして考え続けていました。そんな折、町内のいくつかの飲食店がテイクアウトを実施し始め、メンバーも利用するようになりました。店舗に伺ってお話を聞くと、非常に厳しい現況を教えて頂けました。そこで、まちづくり団体として何かのお役に立てないかという思いで始まったのが『万羽鶴プロジェクト』です」

何をすれば【まち】の為になるのか?なぜ折り紙や折鶴に着目したのか?犬上氏は語る
「まずは、町内のテイクアウトを実施されている飲食店を中心に折り紙と折鶴の回収BOXの設置をお願いし、その情報をLOMのHPに掲載しました。これにより、町民の皆様は、地元の飲食店の情報が分かるようになります。さらに、折り紙と回収BOXを同じ場所に設置することで、複数回に亘り足を運んで頂ける機会にもなりますし、折り紙を受け取った店舗と異なる店舗に持っていって頂ければ、新規のお客様の獲得にもつながります。正に【鶴がお客様を連れてきてくれる】ということです。折り紙・折鶴に着目したのは、日本古来の伝統的な遊びであり、老若男女が誰でも自宅で取り組めること、さらに、折鶴を沢山集めた【千羽鶴】が【平和を祈るもの】【誰かのことを思いながら折る】ということが説明不要で誰にでも分かることが理由でした」と説明した。

果たして本当に【まち】の為になるのか?多くのメンバーが不安を抱える中スタートした『万羽鶴プロジェクト』その途中では様々な苦労があったに違いない。会えない、集まれないという中でどのように事業を進めたのか?犬上氏に伺った。
「苦労した点は、やはりメンバーの動きに限界があったこと。あらゆる職種が集まるJCでは、それぞれに背負っているものが違うため、いざLOMとしてスタートを切っても、様々な事情から参加できないメンバーも多く、非常に苦労しました。また、発案から臨時理事会での審議、実行まで急ピッチで進めたため、理事メンバーと委員メンバーの間に温度差があったことも反省点です」と語る。
そして試行錯誤しながら実施したプロジェクトはどうなったのか?その結果についても伺った。
「JCI寒川のメンバー達はこのプロジェクトがスタート当初、LOM内では1か月で3,000羽程度集めれば良い方では?という見方もありましたが、スタートしてみれば20日間で16,000羽以上集まり、想定外の反応を頂きました」更に犬上氏は今後の抱負についても語る。
「現在は60,000羽に迫る数が集まっており【町民が1人2羽折る】ということを目標に、10万羽以上を目指しています。折鶴回収の〆切は11月30日。中間集計も数回行い、その度に寒川神社で御祈祷して頂き【みんなの願いを一つに】しています」と力強く語った。
寒川神社での御祈祷

Text by ゆーや