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在日米海軍佐世保基地

外国人観光客が急増!「坂の街」の意外な魅力|長崎県

2017/03/15 13:00

吉本興業が2011年にスタートした全国47都道府県「あなたの街に住みますプロジェクト」。芸人達が地元の企業や自治体、住民と組んで地域おこしに挑む。

外国人観光客が急激に増えている地域が九州にある。長崎県の佐世保市だ。2012年の10万人から、なんと3年で15万人に増えている。特にクルーズ船利用客が増加し、隻数は前年比2倍、乗客数は3・4倍と急増。日本人を含めた全体をみても、佐世保に来る観光客数は600万人と7年連続で伸び、過去最高を記録しているのだ。佐世保JCの西田剛理事長が解説する。

「円安やビザ緩和のほか、国を挙げての訪日プロモーション〝ビジット・ジャパン〟が奏功しています。地域では佐世保港に新しい国際ターミナルができ、大型クルーズ船の受け入れ態勢が整ったことが主な要因でしょう。確かにハウステンボスや九十九島が海外団体客に人気ですが、近年は余暇の楽しみ方も多様化しています」

すると、それを横で聞いていた長崎県住みます芸人、長崎亭キヨちゃんぽんが訳知り顔にこう言う。

「最近街を見ると、自転車に乗っている外国人が増えましたね。台湾や韓国、アメリカからやってきた人たちですが、オシャレな格好に身を包み、気持ち良さそうに走っていますよ」

だが、佐世保や長崎といえば〝坂の街〟と言われるほど急峻な坂道が多い。ではいったいなぜ、外国人はわざわざそこを自転車で走るのか。「そこが自転車好きにとっては、たまらないところなんです。みんな僕を見つけると、サンキューなんて気軽に声をかけてきますよ」とキヨちゃんぽん。

実は、彼は近郊のポートホールン長崎(元オランダ村)で毎年9月に行われる自転車レース〝ツール・ド・ちゃんぽん〟の応援団長なのだ。彼がYouTubeやローカルテレビでPRしたところ、就任して2年で参加選手が50人から700人に増えたという。

「外国人にとって長崎県はロードレースの聖地になりつつあります。豊かな自然と、よく舗装された道路、そしてそこに〝好物〟のきつい坂道があれば、言うことなしなんです(笑)」地域おこしの原動力を見つけましたね。そう問うとキヨちゃんぽんはこう言うのだった。

「スポーツ×観光=スポーツ・ツーリズム。そんな混ぜ合わせが、これからのトレンドになるかもしれませんね。僕の名前の〝ちゃんぽん〟のように」


西田剛◎1977年長崎県佐世保市生まれ。2003年英知大学卒業。04年たつみ産業入社。同年、佐世保JC入会、14年副理事長、15年専務理事、16年副理事長、17年理事長に就任。スローガンは「ONE FOR ALL ALL FOR ONE 〜魅力あるJAYCEEであるために〜」。

長崎亭キヨちゃんぽん◎1980年長崎県長崎市生まれ。1998年海星高校卒業。2003年NSC(吉本総合芸能学院)東京校入学(8期生)。04年卒業、同時デビュー。11年に長崎県住みます芸人に就任。平戸市初代観光大使、長与町幸福の黄色い大使を務める。テレビ長崎「ヨジマル」、長崎ケーブルメディア「なんでんカフェ」などに出演中。

Text by Hideyuki Kitajima|Photographs by Shinya Kondo