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野馬追の里南相馬2020~子どもたちが描くふるさと絵画展~

2020/07/16 12:00

福島県南相馬市では例年『相馬野馬追(そうまのまおい)』という伝統行事が開催されている。

相馬野馬追とは・・・
相馬野馬追は一千有余年の昔、相馬氏の祖といわれている平将門が下総国(千葉県北西部)に野馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練を行ったのが始まりと伝えられている。現在では、毎年7月末の土曜日・日曜日・月曜日に甲冑に身を固めた500余騎の騎馬武者が腰に太刀、背に旗指物をつけて疾走する豪華絢爛で勇壮な戦国絵巻を繰り広げる。

『相馬野馬追』の魅力発信に参画しているのが一般社団法人 原町青年会議所(以下JCI原町)だ。小学4~6年生を対象に、夏休みの課題として、地域の伝統文化である『相馬野馬追』をテーマに絵画を募集し、一斉に展示する『野馬追の里南相馬~子どもたちが描くふるさと絵画展』を実施している。しかし、今年はコロナウイルスの感染拡大を防止するため、『相馬野馬追』の規模が縮小され、式典のみ(無観客)開催が決定した。それに伴い絵画展も中止となったが、7月11日、南相馬市の街路樹200箇所に旗に印刷された子どもたちの描いた『相馬野馬追』が飾られた。

「今まで本事業は、小学校の協力のもと、夏休みの宿題の一つとして、募集してきた為、毎年多くの応募がありました。しかし、コロナ禍で、学校としての考え方は、夏休みに芸術系の宿題よりも、授業時間が少なくなった学習系の宿題を出したいとの事でしたので、応募数は少なくなること、無理にお願いしても、学校へ迷惑をかけてしまうことも、容易に考えられました。たとえ募集し、少ないながらも絵画が集まっても、それを発信する絵画展を実施する事により、3密が発生してしまう可能性があり、募集及び、絵画展の開催が非常に難しい状態でした。」とJCI原町の渡邉光貴理事長。(以下渡邉理事長)

夏休みも短縮となり、芸術系の宿題も減らす方向と学校から聞き、通常通りの絵画展は3密の観点から実施が難しいと考え、過去の作品を“指旗”として町中の絵画展を企画した。
初めての事業且つ、時間が無い中でWEB会議を重ね、商店会会長のもとに足を運び、十分な説明をして地域で一緒に進めていった。
“地域の魅力と活力ある街を発信し、目にした多くの方々が元気になっていただきたい”JCI原町メンバーは1.5ヵ月という短い期間の中で、準備を急いだ。

4月から各種会議も全てWEBとなり、事業も延期や中止もやむを得ず、メンバーのモチベーションも下がっていた。しかし、今回の事業を実施し、地域の方から多くの“ありがとう”の声を掛けてもらい、メディアからの取材など反響の大きさに、モチベーションは回復しつつあるという。

「このような状況で中止の判断をすることは簡単な事でしたが“どうしたら実施できるか?”を全員で考え、全体会議、スタッフ会議を重ね、この様な事業となりました。メンバー全員の考え方は、一人ひとり、少しずつ違うかもしれませんが、この地域を良くしていきたい!とのゴールはメンバー全員、同じだと思います。コロナ禍で元気のないこの地域を、少しでも盛り上げるキッカケとなって欲しいと思い、実施に至りました!」と渡邉理事長。
どのような状況下でも青年会議所がやるべきことを考え、見出し、運動を続けることが重要だと示してくれたJCI原町。創立50周年を迎える今年、6月に予定していた記念式典は延期となり秋に開催を検討している。

最後に渡邉理事長に50周年への思いを伺った。
「創立50周年は、我々先輩方の功績の積み重ねがあり、その功績に感謝をする機会だと考えると共に、未来への橋渡しも行わなければなりません。本年度、福島イノベーション・コースト構想に基づき整備される“福島ロボットテストフィールド”が全面開所しました。世界に類を見ないロボット関連産業の一大研究開発拠点を、この地域の未来への象徴の一つとするために、市民とロボット関連産業が密接な関係を築き、“ロボットのまち南相馬”を実現し、明るい未来への懸け橋とします。創立50周年記念式典及び、記念事業に於いては、伝統を明日へつなぎ、新しい未来を市民と青年会議所メンバーで共に創造し、豊かな明るい社会を目指す機会にすることを誓います。」



一般社団法人 原町青年会議所
2020年度スローガン
『伝統をつなぎ、次代をつくろう!~未来がよりよくあるために~』
URL:https://www.facebook.com/haramachijc
今年で創立50周年を迎える。

text by キャサリン