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JCI日本 各国会頭とWEB対談~インド編~

2020/07/27 14:00

新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で起こっている中、国際青年会議所(以下JCI)としてどのような取り組みをしていくべきなのか。
公益社団法人 日本青年会議所 国際グループでは、民間外交と国際協力による国際社会との連携を目的に活動をしている。
この状況下で各国に渡航が出来ないため、情報交換をして相互理解、友好関係の構築を図ることに。
JCI日本の会頭 石田全史氏と各国JCIの会頭らが緊急WEBミーティングを開催。各国の取り組みをレポートする。

インドでは、3月25日よりロックダウン(都市閉鎖)し、基本的に外出は控え、工場を停止、国際線は5月末まで全便運休としました。6月に入ってより封鎖を大幅に緩和したこともあり、約11,000人が新たに感染。7月に入り、新型コロナウイルス感染者が82万人を超えたと発表されました。死者も22,000人を上回り、1日の感染者数は27,000人を超えました。現在インドでは、感染者数879,888名、死亡者数23,200名、回復者数554,888名となっている。(2020年7月13日時点)

JCIインド会頭 アニッシュ・C・マシュー氏に伺った。



ー石田会頭:インドでのCOVID-19の状況はどうですか?

ーアニッシュ会頭:インド全体で25万7千件の陽性反応、12万3千件がすでに回復、2020年6月7日までに207件の死亡が報告されています。ロックダウンは6月1日まででしたが、一部の主要都市であるデリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタは6月30日までの再度ロックダウンを決定しました。死亡率はそこまで高くはありません。
国境は封鎖され、ロックダウンされた都市は交通も遮断されていたため、帰国できなかった人のためにインド国内で限定的ですが、交通網が再開され始めています。現在はたくさんの人が国内での移動を再開しておりますが、国際線はまだ休止しています。公共交通機関の稼働はまだまだ低く、民間輸送もすべては再開しておりません。労働者のためのチャーター便のみとなっています。

ー石田会頭:インドが行っている取り組みについて教えてください。

ーアニッシュ会頭:このような状況ではありますが、インドの会頭でいることに責任感があります。このコロナウイルスが蔓延する中でもJCIインドではさまざまなプロジェクトを進めることができたので、とても誇りに思っています。これまでマスク150万枚を医療関係者、政府関係者に配りました。これまでに調理済みの食事を250万戸に配るなどのプロジェクトを6つ以上行ってきています。インドは発展途上国です。インド人の50%は日々貧しい生活をしています。こういう方々が一番影響を受けて苦しんでいます。このような状況を鑑みて、1つめのプロジェクトとして貧しい人にすぐ食べることの出来る食事を提供するフードプロジェクトを実施しています。2つめのプロジェクトは病院には200万個のPPEキット(ガウン、グロープ、フェースシールド、靴カバー、袋)を提供しました。3つめのプロジェクトは衛生室などを作るためにお金を調達して公共の場に作りました。4つめのプロジェクトは11,000ユニット以上の献血を行いました。5つめのプロジェクトはインド中央政府へ行き、国の食料品確保の仕事をし、現在すでに、USD300万分提供しました。加えて、JCメンバー、特に女性メンバーとジュニアメンバーでZoom、グーグルミーティング、オンラインでコンペを主催して活動しています。中でも女性と子供はとても活動的です。この60日間、Zoomでいろんなコンペに参加してもらいました。災害救援資金を作り、政府事務所、病院、地元クラブに支給しています。コロナウイルスによる問題があるなかでトレーニングシステムが構築されたことは素晴らしかったです。LOMでは各地域、自治体と協力して個人用防護具と緊急道具を病院に提供しています。

ー石田会頭:景気回復のために出来ることについて教えてください。

ーアニッシュ会頭:インドは発展途上国です。政府は今、金融対策を行っています。今後6ヵ月間の無償貸付をおこないます。利息の返済はありません。地方の小規模貸付では、貸出額の25%を小規模企業の支援のために貸付しています。インドのGDPが1%以下になると非常に危険な状況になると予測しています。インドでは、情報技術におけるIT分野の中心地であり、多くの人が在宅勤務を開始しました。ビジネスウェビナーもあります。しかし、私の会社では率直に言って、収入がありません。化粧品を販売していますが、なにも売れません。私の考えでは、ワクチンが開発されなければ根本的な問題は解決しません。インドは人口が非常に多く、お金のない、貧しい人々がいます。彼らは政府では公認されていません。したがって、GDPはデリー、ムンバイ、コルカタなどのインドの主要な大都市でしか測ることができません。南インドはさらに問題が深刻です。ムンバイでは、病院のスペースを確保することが難しく、アパートの近くに仮設病院が建設されています。今、私たちがここでやろうとしているのは、新しいライフスタイルの提案です。新しい生活様式に慣れるのは容易なことではないですが、いずれすべてが標準になります。このコロナウイルスでどのように行動すればよいかを示す必要があります。

ー石田会頭:コロナ収束後、アジア各国と実施したい事業なあどはありますか?

ーアニッシュ会頭:現場では、すでにいくつかのプロジェクトがあります。しかし、私たちは資金不足にも直面しています。現在、インドで導入された働き方の一つに、半日のローテーションを組んでいます。つまり1ヵ月30日のうち、15日間は人々が働き、もう15日間は休むということです。彼らは、仕事は無くなっていませんが、給与は半分になっています。
私たちは新たなCSRプロジェクトをスタートしました。素晴らしいコンセプトの一つに、JEN(特定非営利活動法人ジェン)です。JENは人的ネットワークの仕組みで、インド北部と南部の人がつながることを意味します。すべてのJCIインドのメンバーが主導してWEBサイトでつながり、互いのビジネスを交流させています。JCメンバーだからこそつながり合えます。それがJENであり、私たちはNGOとして政府からの承認を得ようと考えています。承認を得ることでJENが実用化され、他のメンバーも事業のネットワークを持つことができます。また、JCI日本とJCIインドでプロジェクトを行うべく会頭を中心として協議しているところです。私たちは、このような活動を通じてJCI日本のサポートを求めていきたいです。


最後に・・・
「ネットワーキングは私たちの組織の地元メンバーにとって間違いなく役立ちます。それはこれからの未来に役立つはずです。私たちは青年会議所の一員として一緒にいます!」とアニッシュ会頭。
世界各国に存在するJCIのネットワークで一緒に乗り越えましょう!Work Together!!


【インド】
正式国名:インド共和国
面積:328万7,469㎢(世界第7位)
人口:13億5,140万人(2018年)
首都:ニューデリー
主要言語:ヒンディー語
宗教:ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教など

取材協力:公益社団法人 日本青年会議所 国際グループ アジアアライアンス構築委員会

text by キャサリン