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廃材で積み木作り~木育×SDGs~

2020/09/14 09:00

『木育』とは、北海道庁が主導して提案された新しい教育概念である。平成16年に発足した『木育推進プロジェクト』から始まった。日本は、世界でも有数の森林大国であり、昔から木造建築を発達させ、生活の中に取り入れてきた。日本の豊かな資源を生かす意味でも、身近なところから暮らしに“木”を取り入れていこうという運動の中、子育てに“木”を生かす取り組みが始まった。

『木育』は愛知県大口町でも積極的に取り入れられている。
保護者や企業も含めた地域の方々に繋がるきっかけになるよう、「27年度木育計画」が完成し、職員の木育研修・職員と地域の方との木育カフェ・職員と子どもたちと地域の方との木育活動という3本の柱で活動が進められた。
1987年から大口町に本社を置く株式会社酒井建築の取締役部長を務める酒井一平氏(以下酒井氏)に地域と実施している木育についての話を伺った。


「弊社では10年ほど前から、積み木を児童センターなどに寄付しています。余った木材を使用して、大きさを整え、やすりをかけています。塗料などは塗っていないので、“木”そのままに触れてもらうことが出来ます。」
毎年1回、地元の児童センターに十数箱の積み木を寄付している。本来であれば廃材となるはずだった木材が再利用されている。


大口町の保育園では木育活動を通して、木と触れ合い、遊びを楽しみながら、ものを大切にする心、命の素晴らしさ、助け合い、感謝の気持ちを育てている。“木”の製品を遊びに取り入れ、マイ箸作りなどを行っている。
酒井氏が寄付を行っている児童センターでは、毎年積み木を使って、子どもたちが作品を作る機会を設けている。作品はしばらくの間、児童センターの入り口に展示される。

「10年前から始めた積み木の寄付ですが、これはSDGs推進にも繋がっていると感じています。廃材であったものを再利用するところや、“木”を通して子どもたちにものを大事にする心を育むなど、持続可能な取り組みだと思います。(酒井氏)」

酒井氏は2010年から、大口町・丹羽郡を中心に活動している一般社団法人 丹羽青年会議所(以下JCI丹羽)に所属ししている。JCI丹羽で企業と協力し、地域に貢献するイベントなどを実施してきた。一般社団法人丹羽青年会議所ふれあいフェスタ(2019年10月27日)や第1回花火大会甲子園(2019年11月16日)など、地域活性化に向けたイベントに自社含め積極的に参画。SDGsもJCI丹羽で活動する中で知った取り組みだ。

「地域に必要とされる企業となり、働くスタッフのモチベーションアップを繋げる。そして、地域イベントで地元を活性化し、雇用の創出に繋げたいです。青年会議所を通じて得た知識や人脈、そしてスキルを使い会社全体を盛り上げ、それを更に地域に還元することで会社のイメージアップにも繋がります。目に見える形で感動ややりがいを社員全員が経験をすることで、自分たちの仕事の意義や意味を感じてもらい、“お金を稼ぐだけではない”ということ体験してもらっています。(酒井氏)」

地域と寄り添って活動してきたこともあり、SDGsについても、2年前にはまったく知らなかったが、1年前には聞いたことあるものとなり、今年は知っているものとして徐々に認識を得ている。引き続き続けていく方針だが、あくまでも“自分たちの仕事がSDGsに関係している”という事を意識し、SDGsの為の仕事ではなく仕事がSDGsに繋がっている事を実感してもらうことに重点を置いていく。

「青年会議所は学校と違って基本的には何もしてくれません。行けば次の日から業績が上がる訳でもなく、いきなり有名人になる訳でもありません。しかしここには各々が望むは何かが必ず有ります。それはきっかけ、つまりチャンスが眠っているのです。青年会議所は道具です。使わなければ、そこに自ら飛び込まなければ何も生まないし何も得ません。活動自体はお金も使うし何より時間を使います。それに見合うかどうかは自分の態度ひとつです。真剣さと、1つ何でもいいからそこから得ようと思う貪欲さがあれば、活動の意義が出てきます。(酒井氏)」

青年会議所に所属しながら地域と共に活動してきた酒井氏。会社、家族、パートナー、様々な方の協力があったからこそ。今年40歳を迎える酒井氏は青年会議所を卒業するが、卒業後は自分が得たことを出来るだけ多くの方に還元し、感謝をしていきたいと語る。
(左から:大口南児童センター沢田いずみ氏、西児童センター山越芳恵氏、JCI丹羽酒井氏、大口北児童センター尾関恵子氏)


酒井 一平/Ippei Sakai(JCI丹羽)
株式会社酒井建築
URL:http://sakai-kenchiku.com/
地域に根差した会社経営がモットー。お客様の要望を基に地域性や家族構成、また予算を踏まえ様々なプランニングを提案。リフォームやリノベーションなど、状況に応じた新しい生活スタイルを提案し、地域の新しい生活を応援している。

text by キャサリン