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JCI日本 各国会頭とWEB対談~マレーシア編~

2020/07/03 14:00

新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で起こっている中、国際青年会議所(以下JCI)としてどのような取り組みをしていくべきなのか。
公益社団法人 日本青年会議所 国際グループでは、民間外交と国際協力による国際社会との連携を目的に活動をしている。
この状況下で各国に渡航が出来ないため、情報交換をして相互理解、友好関係の構築を図ることに。
JCI日本の会頭 石田全史氏と各国JCIの会頭らが緊急WEBミーティングを開催。各国の取り組みをレポートする。

マレーシアでは1月27日に、政府より武漢ならびに湖北省地域からの中国人渡航者へのビザ発給を停止すると発表された。約2週間後の2月9日には、湖北省に加えて新たに浙江省と江蘇省地域からの中国人渡航者へのビザ発給も停止した。また、3月13日以降は当時感染が拡大していた韓国、イラン、イタリア国籍の保持者、または過去14日以内にこれらの国への渡航歴がある外国人は入国禁止とした。3月16日には「活動制限令(Movement Control Order)」を公布。海外への出国禁止、すべての観光客・外国人渡航者の入国禁止が3月18日から適用された。5月4日以降大幅に制限を緩和した条件付き活動制限令(Conditional MCO)を施行。現在マレーシアでは、感染者数7,970名、死亡者数115名、回復者数6,531名となっている。(2020年6月3日時点)


JCIマレーシア会頭 ケン・リー・キエン・チャン氏に伺った。


ー石田会頭:マレーシアでのCOVID-19の状況はどうですか?

ーケン・リー会頭:5月11日現在、70名が新たに感染、88名が回復 、1名の死亡が確認されています。現時点の感染者数は 1,504 名、回復したのは 5,113 名、死亡は 109 名です。コロナ感染者数は合計で6,756 名です。感染者数は減少してきており、回復者数は増加しています。マレーシア内では COVID-19の感染拡大をうまく抑えることができています。JCI マレーシアは資金調達活動を行い、前線で働く医療関係者たちが感染しないよう装備を揃えています。マレーシア政府は移動に対する制限(ロックダウン)を6月9日まで延長しました。国境を越えることもできなければ、都市間の移動もできません。仕事での移動には政府の許可が必要です。仕事は再開していますが、厳しいルールが設けられています。ソーシャルディスタンスを守り、必ずマスクをしないといけません。仕事の業種によっては温度検査や、消毒を何度も行うところもあります。1ヶ月半に渡り都市閉鎖(ロックダウン)されていたので、仕事の再開によって経済回復の兆しがあります。5月4日から6月9日まで引き続きロックダウンされています。マスクをしていても大人数での集まりやお祝いなどは禁じられています。現在は仕事と必需品を買いに行くことしかできません。マレーシアの感染状況は改善されてきたので、いろんなお店が再開しつつあり、自由に動き回ることもできるようになってきましたが、連日、新たな感染者が確認されているので気をつけないといけません。また政府はゾーン分けをしました。イエローゾーンとレッドゾーンがあり、 レッドゾーンは 5ヶ所あります。この5 ヶ所は感染者が多いところです。それ以外はグリーンゾーンとなっており、安全とされていますが、最低限の注意が必要となります。これがマレーシアの現状であり、少しずつ回復に向かっています。


ー石田会頭:マレーシアが行っている取り組みについて教えてください。

ーケン・リー会頭:3月から4月に行ったJCIマレーシアの活動を報告します。5月に入ってからは少し回復しており、ロックダウン期間である 1 ヶ月半の仕事の遅れを取り戻さないといけないので、多くのメンバーは仕事に集中しています。LOM内プロジェクトの進行は少し遅くなりましたが、オンラインで活動を続けています。これはロックダウン前からLOMで行っていましたが、果物や必需品を地域の人々に配っています。ロックダウンになってからの最初の日曜日では、急に遠くへの移動が禁止され、食糧調達もうまくできない人たちもいたので、果物や食料を配りました。いくつかのLOMメンバーは自分たちでフェースシールドを作り、病院に配りました。「COVID-19 Warrior」 のキャンペーンもFacebook などの SNS で行いました。COVID-19 から身を守るための9ステップです。現在はプロジェクトも浸透し、全てオンラインでおこなっています。毎週 1、2名で生インタビューを行い、体験をシェアしてもらいます。これを続けていくことにより、若者を勇気づけています。今後も対面でプロジェクトができないので、Zoom を使ってオンラインで会議をしています。リアルタイムでのライブでも行なっており、危機感を広めたりしています。

ー石田会頭:景気回復のために出来ることについて教えてください。

ケン・リー会頭:マレーシアでは徐々に経済が回復しています。“新しい標準”を強化しています。この新しい標準とは、たとえば仕事で出かける人のためにソーシャルディスタンスを保つことです。業界によっては感染の影響が異なり、エンターテインメントや観光業などは大きな影響を受けています。今は観光客がまったくいません。他国でも同様にロックダウンしているので入国することができません。第二波が予想されており動けないからです。工場や貿易では経済が徐々に回復しています。いい傾向です。マレーシアの工場で実際に行われている“新しい標準”について DAIKIN が動画を作っています。DAIKIN は日本のブランドですよね?“新しい標準”はマスクをし、ソーシャルディスタンスを保った状態で通勤することです。まずはQRコードのスキャンをします。移動においてはメッセージで警告がなされ、まずは体温を測る必要があります。他の街に移動する際は用紙に記入する必要があります。こうして定期的に職場を確認して消毒を行います。従業員はマスクを装着しています。これはすべての工場で行なわれているものです。1、2名しか工場で働く人がいなかったとしても同じようにルールを守る必要があります。座る場所はカバーがかけられ、お互いが見えないようになっています。食事はすべてカバーがかけられて、食器は使い捨てです。再利用はしてはいけません。安全確保のためのルールです。このようにしてDAIKINではエアコンが作られています。ムスリムが集まる場所でさえ、ソーシャルディスタンスが守られています。ミーティングルームやトレーニングルームでは換気のため扉が開かれています。DAIKINのやり方を政府も取り入れました。ビデオを作り、器具の消毒、移動時の消毒、器具の使い方、体温検査などを紹介しています。

ー石田会頭:コロナ収束後、アジア各国と実施したい事業なあどはありますか?

ーケン・リー会頭:今は新しい標準のなかで何ができるか探索しています。今まで長年マスクをするのが当たり前ではありませんでしたが、新しい標準ではマスクをすることが当たり前となります。感染確率が上がるため、実際に人と会ってプロジェクトを行うことはできません。健康が第一優先です。今はオンラインコンテスト、Zoom会議、Zoomトレーニング、オンラインワークショップ、海外との面接をやってきました。多くの人がJCI に頼ってもらうため、LOMメンバーにはオンライン化をすすめています。いずれは会いたいです。感染率が下がれば、実際に会って会議をし、イベントの運営ができると思います。これが JCIの精神です。実際に会う。地域を助けるために意味あるプロジェクトを行なっていきたいです。 



最後に・・・
「今は各国が最善を尽くし、COVID-19の感染予防に専念してください。これが今できるこです。これからどうやってプロジェクトを進めるかを考えたら良いと思います。」とケン・リー会頭。
世界各国に存在するJCIのネットワークで一緒に乗り越えましょう!Work Together!!


【マレーシア】
正式国名:マレーシア
面積:330,000㎢(日本の約90%)
人口:3,200万人(2017年)
首都:クアラルンプール
主要言語:マレー語、中国語、タミール語、英語
宗教:イスラム教、仏教、ヒンドゥー教など

取材協力:公益社団法人 日本青年会議所 国際グループ アジアアライアンス構築委員会

text by キャサリン