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地域の子どもは、地域で守る!『つばさんマスク配布大作戦』

2020/05/25 12:00

2020年4月下旬、三条市、燕市、弥彦村の小学生約8400人にマスクが届けられた。
一般社団法人 燕三条青年会議所(以下JCI燕三条)が4月初旬から進めていた『つばさんマスク配布大作戦』だ。
企画したJCI燕三条の理事長 知野学氏(以下知野理事長)に話を伺った。
「コロナウイルスの感染拡大により日を追うにつれ、経済や生活環境は悪化し続け、3月には燕三条地域ではすべての団体が活動を自粛する状況となりました。ただ困っているヒトや不足しているモノが明らかになっていく中、誰も動けない有事の時だからこそ、青年会議所は地域のリーダーとして率先して行動するべきではないか?というメンバーの声が私に届きました。」
その声に勇気をもらい、“地域の子どもは、地域で守る!”を合言葉に、最も弱い立場である子どもたちをコロナウイルスから守ることを目的に出来ることから始めようと事業実施を決断した。

この状況下で青少年に向けて何が出来るのか再考し、小学校が再開するにあたり、より安全な学習環境を提供することが青少年育成につながると考え、地域の小学生全員にマスクキットの配布を決めた。ただマスクを配布するのではなく、代用品であるガーゼとストラップを配布した理由は2つ。“市中にモノが不足していても工夫をすれば切り抜けることが出来るという知恵を授けるようにすること”、“マスクを用意する過程で市民に関わってもらい協働を巻き起こし、市民の思いやりの心を添えて届けること”である。
活動に要した期間は約1ヵ月。教育委員会、商工会議所、地元企業や市民と取り組んだ。
短期間であったにも関わらず多くの市民から作業協力や寄付金をもらうことができ、改めて対コロナウイルスに少しでも協力したいという想いがある人が多くいることを知るきっかけにもなった。
この事業を発信した時、すぐに大きな反響があり、地域に明るい希望を届けることが出来ている、という確信を持つことができ、逆にJCI燕三条のメンバーが地域の方に勇気づけられたという。多くのメンバーの機運が高まり、参画するメンバーが日に日に増え、JCI燕三条をあげての運動にまで発展することとなった。今は一人でも多くの人が自粛を含め、自分が出来ることをやり続けることが必要である。それを行動に移す機会の提供により社会に対する一体感の醸成をすること、小学生にはそのような想いある大人が周りにたくさんいるということを知ってもらい、地域に誇りを感じてもらうことにそれぞぞれ寄与出来たはずだ。

「まずはメンバーを信じて、出来ることがないか問いかけてみてください。必ず地域のために何かしたいと思っているメンバーがたくさんいます。そして地域の皆さんを信じてそれを実行に移してください。必ず私たち青年会議所の運動を待っている人たちや、協力をしてくれる想いがある人がたくさんいます。こんな時だからこそ、前だけを向き率先して行動する青年会議所が、愛する地域を変える原動力になると信じています!」と知野理事長。
この状況下、地域で困っていることはまだまだたくさんある。今後もその一つひとつを敏感にキャッチして、青年会議所に何が出来るか考え、行動していくとともに市民の賛同を集め協働へと発展していくよう呼び掛けを続けていくという。近日中には、自粛の影響で献血不足があると聞いたため、JCI燕三条と市民で献血運動を進める予定だ。今回の事業で作成したFacebookページは強い発信力を持つので、これを活用してコロナ対策を乗り越えようと奮闘している事業所にスポットを当て、地域に明るい話題や希望を届けていくことも企画中だ。
メンバーの声から始まった『つばさんマスク配布大作戦』。ヒントやアイディアなどメンバーの声を一つひとつ大切に吸い上げ、打開策を生み出し、燕三条を巻き込んだ。
今後もJCI燕三条は燕三条の持続可能な未来を切り拓くため、進化を続けていくだろう。


一般社団法人 燕三条青年会議所
2020年度スローガン
『「存在意義の確立」連続から生まれる確かな成長と不連続から生まれる革新的な進化による持続可能な未来を切り拓く』
URL:https://tsubamesanjo-jc.or.jp/

text by キャサリン