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JCI金沢『新型コロナウイルス感染対策相談所』設置

2020/06/21 12:00

石川県金沢市は歴史的にも中小企業に支えられている都市である。北陸新幹線開業以降、賑わいを呈している本市だが、新型コロナウイルス感染拡大のため、政府の緊急経済対策の決定を受けて以降、自粛を続ける地元中小企業・小規模事業者の経営は非常に厳しい状況となっている。地元の中小企業が事業を存続できるよう、雇用を守り抜くよう、国・県・市の様々な融資の実行と助成金制度の利用促進を確実に推し進めることが必須の課題となっていた。
そこで、公益社団法人 金沢青年会議所(以下JCI金沢)が金沢市と連携し、中小企業向けの相談窓口を設置した。中心となって企画したJCI金沢 経済創造室 室長 上口泰広氏(以下上口氏)に話を伺った。
「金沢市経済局から、中小企業向けの緊急経済対策相談会の開催を、士業会員が多く様々な経営相談が可能なJCI金沢に委託をして開催できないかとの相談を受けました。日々の青年会議所活動において、特に、懇親会等でお世話になっている飲食店を中心とした繁華街片町のお店の方々からは、助成金や補助制度の申請に困っているという声を多く聞き、これまでの恩返しの意味も込めて、金沢の青年経済人として力になりたいと金沢市と連携して本事業を実施することになりました。」

相談所の相談員には、金沢青年会議所メンバーと現役を中心とする士業(弁護士や税理士など)が受けることで安心して相談できる体制を構築。また、地元の金融機関からの協力を得ることもでき、希望者には融資の相談をその場で行うことが可能となった。
金沢市や商工会議所、商工会や中央会などの各団体も独自に経営相談や新型コロナウイルス感染対策に関する相談を実施していく中で、JCI金沢として行政でもなく、業界団体でもない窓口の設置について、どこまで相談を受け、答えていくべきなのかをまとめていくことに苦労したという。士業は仕事としてクライアントの代わりに書類の作成や提出をしていることもあり、相談を受けるにあたっては、基本的には相談者が書類を作成することになり、どこまで細かい話をしていくかが問題となったが、相談者の事務処理能力の差も大きいため、個別対応しながら、JCI金沢だからできる柔軟な対応を実施することに決めた。オンライン相談にはWEB会議システムを活用、簡単な質問にはLINEで返答するなど、実情に応じて利用できるような仕組みにしている。
(日時や場所を事前調整した上で対面相談にも応じている)

JCI金沢 新型コロナウイルス感染対策相談所はこちら↓↓
http://www.kanazawa-jc.or.jp/corona_soudanjyo/


「相談所を開設後、金沢市長の現場視察の際にメンバーへ激励もいただき、モチベーションも高まり、役割の重要さを改めて感じられました。金沢市長のブログにも本事業が投稿され、市内外からも関心と期待が高いことが見受けられました。当初は各団体を通じて相談の受付を行ってきましたが、現在は支援策も落ち着き、緊急事態宣言が解除されたこともあり、支援策をこれから新しく使いたいという相談は減少してきています。相談所を運営している側としては、相談者がいない日もあるのでさびしいですが、相談者がいないということは、それだけ困っている方がいないということなので、これから街がいつもの姿に戻れるように引き続き、自分たちのできることを実施できればとメンバー間で話し合っています。」と上口氏。

(相談窓口を視察する金沢市長 山野之義氏)
金沢市長 山野之義氏のブログ:https://ameblo.jp/yamano4455/entry-12597362963.html

相談者からは“どこに聞けばいいのか分からなかったので、ワンストップで相談できるのは助かる”、“市役所に何でも相談すると、呆れられたりするのではないか”、“具体的な支援策の対象の話が聞けたので、良かった”などの声を聞くことができた。また、市の担当者からは「このような時期に無理なお願いをさせてもらい、快く引き受けてくれた。本来、皆さんが経営者の立場で各々の会社のことを優先したいはずであるのにもかかわらず、この緊急事態に臨機応変に対応をしていただき、市民の皆様の声にしっかりと対応していただいている、青年会議所のメンバーにあらためて感謝をしたい」との嬉しい言葉を掛けてもらった。相談窓口は8月末まで継続する予定。この機会を生かし、一社でも多くの企業支援を行い、併せて、JCI金沢の会員拡大活動にもつなげていきたいという。

「新型コロナウイルス感染症の影響がいつまで続くかは、今の段階では予測できません。しかし、地元地域を支えるのは青年経済人の役目です。これまで同様に、金沢青年会議所は常に地域のリーダーとしての自覚を持ち、地域の為に今できることを考え、地域を巻き込み、率先して活動していきたいと考えています。」とJCI金沢の鶴山雄一理事長。
現在、JCI金沢では、金沢の強みである工芸が現代に提示できる本質的な力を発揮するために『IKIプロジェクト』を実施中。工芸作家も新型コロナウイルスによる打撃を受けていることから、伝統文化の担い手である作家を支えることも青年経済人の役割だと、新たな可能性が生まれる機会になることを期待しているという。
約70年、金沢市とともに地域を盛り上げてきたJCI金沢。今後も誰もが挑戦でき、未来への希望溢れる金沢を地域と一緒に創り上げていくだろう。

IKIプロジェクトはこちら↓↓
https://kanazawa-iki-project.com/

公益社団法人 金沢青年会議所
2020年度スローガン
『エンパワーメント~人を動かす勇気ある行動~』
URL:http://www.kanazawa-jc.or.jp/

text by キャサリン