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JCI日本 各国会頭とWEB対談~フィリピン編~

2020/05/29 12:00

新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で起こっている中、青年会議所(以下JCI)としてどのような取り組みをしていくべきなのか。
公益社団法人 日本青年会議所 国際グループでは、民間外交と国際協力による国際社会との連携を目的に活動をしている。
この状況下で各国に渡航が出来ないため、情報交換をして相互理解、友好関係の構築を図ることに。
JCI日本の会頭 石田全史氏と各国JCIの会頭らが緊急WEBミーティングを開催。各国の取り組みをレポートする。

フィリピンは、日本よりも早い段階から中国、マカオ、香港などからの入国の規制や外出の禁止令など政府の厳格な措置が実施されており、感染者を抑えられていると言われていたが、いま増加傾向にある。今フィリピンは真夏の時期であり、1年で最も暑い時期であるが、新型コロナウイルスの感染者が急増していることをみると気温の変化による収束は見込めないようだ。6月末まで首都マニラとセブ島はロックダウン措置がとられている。
現在フィリピンでは、新型コロナウイルス感染者数13,434名、死亡者数846名、回復者数3,000名となっている。(2020年5月21日時点)

JCIフィリピン会頭 Mark Joseph David氏に伺った。


ー石田会頭:フィリピンではCOVID-19の状況はどうですか?

ーマーク会頭:このパンデミックで私たちは多くの計画をキャンセルしました。残ったプログラムは2つ。災害対応と医療支援に向けた国家プログラムです。これらのプログラムを通じて、私たちは会員に資金を調達し、ラザダのような組織と提携しています。ラザダはオンラインショッピングシステム、COVID-19に向けたプログラムでオンラインクーポンを使って購入することが出来ます。その他にもソーシャルメディアのプロモーションを開始しました。私たちはCOVID-19の意識と予防に向けて多くのポスターを打ち出しました。地方自治代、市政府と協力をして、我々の組織とプログラムを通して支援をしていきます。

ー石田会頭:フィリピンが行っている取り組みについて教えてください。

ーマーク会頭:政府は隔離を実施し、都市はロックダウンされているので、都市間の移動が出来ない状態です。国内線は全て止まっているので移動が出来ません。家での自粛がほとんどで、外出は午前7時から午後6時までの間のみ許可されています。基本、在宅ワークになっています。また、宅配サービスも多くあります。日本では行楽目的の外出は禁止されているとのことでしたが、フィリピンではボランティア以外の外出が禁止されていますので、JCIフィリピンは活動が認められています。現在、空港職員への支援ができるよう政府に申請をする準備が出来ています。LOMでは食糧、石鹸、シャンプー、歯ブラシ、マウスウォッシュなどを配り、地域貢献をしています。収入が低いフィリピン人は多く、仕事を出来ずに収入を得られない人が多くいます。収入がないと食糧を買えないため、政府は給付金を出しました。週に100~200ドルで、1家族が過ごすのには足りないかもしれません。我々は『God’sHeartプログラム』として、前線で闘う人(病院、ゴミ収集、警察、政府)にマスク、手袋、防具服、フェイスシールドを配る活動に力を入れています。また人々の免疫力を上げるためにビタミンなどのサプリを配っています。政府と協力してCovid-19に対するソーシャルディスタンスも行っています。
府は給与の支給を出来なかった企業の従業員のために1度のみ、約100ドルの補助金は出ており、政府の窓口に行けば100ドル受け取ることが出来ます。日本、中国、ドバイ、アメリカ、ヨーロッパなので働くフィリピン労働者は多く、帰国できない人もいます。その方たちに対して政府は約200ドルの補助金を提供しています。しかし企業への財政支援はありません。私自身は貿易会社を経営していますが、今年4月に予定されていた税金の支払いを隔離が終わるまで猶予をいただきました。政府がうまく動けば5月か6月には終息すると思います。

ー石田会頭:景気回復のために出来ることについて教えてください。

ーマーク会頭:JCIフィリピンは財務省と提携してオンラインセミナーを開催し、検疫の終了に向けてビジネスの準備と対処方法について説明します。
企業の人たちがビジネスを守るために今何をすべきか、そして隔離が終わったあとのためにどう準備するかを話しています。財務省と財務局のファイナリストがメンバーに重要な情報とガイダンスを提供しています。
この状況が長く続けば続くほど、収入は失われるため、いつ終わるかが問題だと思います。政府はお金を出していますが、使う場所がない状況です。自粛が終わり、お店が開店し始めたら利便性の良いものの需要は上がります。今は隔離後に何が起こるかについてではなく、隔離中にどう生き残るかが重要です。COVID-19が発生する前はフィリピンの経済は絶好調でした。インフラやシステム、プログラムは存在しているので、COVID-19後も回復はするでしょう。ショッピングモールは閉鎖されていますが、株価は上がっています。外出できずにお金の使い道がないため、その分企業投資をしているのです。COVID-19が終息したときに、すぐには元通りにはならないと思いますが、大丈夫だと思います。

最後に・・・
「JCIフィリピンのメンバーは今のところ、生活は出来ており、地域プロジェクトにも取り組んでいるので大丈夫だと思います。この状況下でも“active citizen”として、自粛中の中、活動しているメンバーたちを誇りに思います。」と明るく答えてくれたマーク会頭。
世界各国に存在するJCIのネットワークで一緒に乗り越えましょう!Work Together!!

【フィリピン】
正式国名:フィリピン共和国
面積:299,404㎢(日本の約8割の広さ)
人口:約1億98万人(2015年)
首都:マニラ
主要言語:フィリピン語、英語など
宗教:カトリック、キリスト教、イスラム教など

取材協力:公益社団法人 日本青年会議所 国際グループ アジアアライアンス構築委員会

text by キャサリン