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復興Ⅰ JCI西宮が打ち上げた 1,146発の花火に込められた思い  ~阪神・淡路大震災から25年 西宮地区の歩み~

2020/03/11 12:00

全国で死者6,434名、全壊10万4,906戸。近畿地区を中心に甚大な被害をもたらした 阪神・淡路大震災から四半世紀を経た今、過去を風化させないことで過去を乗り越え新しいステージに向かう西宮地区の思いと取り組みを追った。


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JCI
西宮の使命  

 202029日の夜、西宮の空に1,146発 の花火が打ち上げられた。市民に防災の対す る意識を高めてもらうことを目的として、JCI 西宮が行った70周年記念事業の防災事業である。来場者は6,000名を超えた。

 現在では、震災によって甚大な被害を受けた西宮を知らない世代が増えてきた。JCI西宮は、その世代に震災のことを伝えるために、震災の体験を風化させないために、防災・減災をテーマにした事業を25年間続けてきた。18年には、震災以降途絶えていた花火大会を復活させたのもそのひとつである。

 JCI西宮創立70周年の節目にあたる今年は、阪神・淡路大震災から25年目の年でもある。JCI西宮はまちぐるみの事業となるさらなる防災事業を立案した。

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防災・減災への誓い

 1,146発。打ち上げられた花火の数は、阪神・淡路大震災の西宮市内での犠牲者と同じ数である。その花火11発に防災に対する思いが込められた。西宮市内の小・中学生にさくらシールを2枚配布し、防災の「誓い」に関するメッセージを書き込んでもらった。1枚は花火玉に貼り付け、思いをのせて西宮の夜空に広がった。もう1枚は「誓いの桜~自然災害から大切な人を守るために~」と名付けられた桜の木のイラストが描かれたメッセージボードに貼られた。子供たちがメッセージを書くにあたって、震災を伝える教室を設けて、考えてもらう仕組みも用意した。イベント当日、桜の木は子供たちの思いが込められたさくらシールで満開になった。参加者からは、「1,146発の意味など、花火を待つ間に子供と震災についてたくさん話しました」「今まで観た花火のどれよりも印象に残りました。鎮魂の思いを込めてしっかり拝見いたしました」などの声が寄せられた。

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地域との連携

 会場には地震実験車をはじめとして、当時の被災状況のパネル展示、ワークショップな どの体験型の防災ブースが8つと、26の飲食ブースが出店した。飲食ブースは全国各地から参加を募り、被災状況に遭った際の食の学びを設けた。特に、ポリ袋レシピや災害食の 冊子の配布には多くの反響があった。事業実施費は本会費に加え、協賛やクラウドファンディングを用いた。協賛では、花火を上げるための資金集めだけにとどまらず、大会の趣旨である「いつか訪れる災害への備え、防災の意識向上」を対面で丁寧に説明することに注力した。さらに、本事業をインターネットやSNSで広く発信し、クラウドファンディングによる個人からスポンサードも募った。結果的に約500万円は外部からの 資金で行うことに成功した。

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 「震災を知らない世代が書いたメッセージを 見て私たちの思いが伝わったと実感しましたし、市内の協賛も多く集まり、様々なメディアに取り上げてもらったことで市民にも趣旨を発信できました。この事業の成功が地域の 防災・減災の一助となったと信じていますし、メンバー全員で取り組んだ周年事業の成功は JCI西宮の財産にもなりました」(JCI西宮 第 70代理事長 五味岡 龍)

 
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西宮花火大会2020|忘れない、いま私たちにできること
https://nishinomiyahanabi.com/

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一般社団法人 西宮青年会議所

創立年月日:195063

2020年度のスローガン: 先見之明~独創をつなぎ共創で挑む~
http://nishinomiyajc.or.jp/2020sys/

text by しゅみちゃん