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In the pink~人を幸せにする力~

2020/03/10 18:00

365日、10年間ピンクを着ている女性がいる。ピンク社長®こと多田多延子氏である。
多田氏がピンクにこだわる理由はどこにあるのか?

【ピンクの魅力】
多田氏は中学1年生の時、アメリカに留学していた。友人がピンクの洋服を着ていた自分を見て、「Taeko is in the pink!」と満面の笑みで話しかけてきた。どんな意味か聞いてみると「幸せに溢れているって意味だよ」と教えてくれた。その時、ピンクという色にとても興味を持ち、色彩学や色彩療法を学んだ。
原子脳は母親のピンク色の胎内に囲まれて発達するためか、ピンクを見ると脳からしあわせホルモンが分泌されることが医学的にも証明されているなど、ピンクは人を幸せにする力を持った色だ。
それから多田氏はピンクの魅力に惹かれていった。

【広島が好き】
高校時代、ボランティアで海外の高校の修学旅行生に碑巡りのガイドを行っていた。生まれ育った広島を世界中の方々にも愛してほしいと、願いを込めて活動していた。
しかし、市内を楽しそうに観光してくれていた方たちが平和記念公園内を案内するや途端に重く沈んだ表情になったのだ。戦争の記念物だからどこの国でもそうなのかと軽く考えていたが、あるアメリカ人の高校生から、思わぬ言葉を聞いた。「アメリカ人は広島の人に今も恨まれているんじゃないか心配だ」と。「過去のことであるが、時を超えて垣根が存在するのだ」と多田氏はショックを受けた。自分が知っている広島は、美しく清潔な街並み、穏やかで優しい瀬戸内の海、青々を広がる実り多き田園とそれを見守るように取り囲むなだらかな丘陵地帯、明るく前向きでお祭り好きな人々・・・。多くの外国人にとっての広島はまるで今も戦争と絶望の街のままなのか。それを知ってから、世界中の人たちに真の広島を知ってもらうように生きることを決めた。2009年に、広島で、世界一大きい折り鶴のギネス記録を達成。その記者会見の日から、「お逢いする人にもっと幸せになっていただきたい」と願いを込めて毎日ピンクの洋服を着続けている。

【ピースピースプロジェクトの活動】
多田氏が「世界一大きい折り鶴」のギネス記録に挑戦した2009年から、ピースピースプロジェクトの活動は始まっていた。それから6年後の2015年に一般社団法人ピースピースプロジェクトを設立した。
ピースピースプロジェクトが描いている未来は世界平和の実現である。そのためには平和を創る子ども達を育てることが必要だと思い、このプロジェクトを立ち上げた。
子どもたちに対して、平和教育の推進や啓蒙活動を行っており、平和教育の教科書として漫画「キセキのヒロシマ」を原作した。戦後の広島を生き抜いた強く美しい女性たちの姿を漫画化したものだ。
復興の歴史を学ぶことで、日本の文化を尊重し、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する心を養うことで、未来を拓く主体性のある子どもを育成しようと考えた。現在、日本語以外に、英語、フランス語で翻訳されているが、活動を広めるためにも国連公用語6言語の出版を目指している。教育機関とも連携しており、平和授業や、漫画の無料配信、漫画の無料貸し出しなどを行っている。
今年の8月には、「第1回子ども世界平和サミット™」の開催を予定している。衆議院議員会館国際会議室に多国籍の子どもたちを集め、「どのように地球規模で平和を実現していくのか」を話し合い、子ども宣誓を行う。その宣誓を基に行動計画を立て、実行し、報告することで平和を創る子どもたちを育てていく。
子どもたちに向けての活動だけでなく、120か国が加盟する世界的女性起業家の集まりに参加し、活動報告をするなど世界を渡り歩いている。世界中でピンクを贈りしあわせを分かち合う記念日4月4日「Pink Day」を制定した。2019年4月には第1回目の「Pink Day」を記念して、ザ・リッツカールトン東京にて、ピンクに囲まれたラグジュアリーなパーティーを開催し、約100名の方が参加した。他にも、ピンク色の文房具やお菓子をプレゼント、ビルをピンクにライトアップなど、たくさんの企業が「Pink Day」に参加した。

【日本の良さを世界に発信】
多田氏は18歳のとき、初代ミスJR広島に選ばれたことをきっかけに、ナレーターモデルとして起業した。幼い頃から両親や祖父母の姿を見て、起業家を志していたという。司会業をしながら、人材育成・教育にも携わっていた。28歳のときに株式会社ティーエスピーTaeko Special Project)を設立。人材育成業をはじめ、さまざまな業種にチャレンジしてきた。現在は再生可能エネルギー太陽光発電所の分譲仲介事業を推進している。多田氏にとって、起業・経営することは社会に役立つことであり、たくさんの方々の夢を形にしてきた。
『2009年から2019年までは大好きな広島を世界へ発信し、地域を盛り上げる活動をしてきた。次の10年は広島だけでなく、日本全体を世界に発信していきたい。』と多田氏は語る。
その1年目である2020年、多田氏は日本青年会議所主催 TOYP(旧:人間力大賞)の審査員を務める。
TOYPとは、あらゆる分野において社会的に持続的なインパクトを与えることの出来る可能性を秘めた傑出した若者(=すごい若者)を選考しようというプロジェクトだ。
日本各地で活躍している若者に会えることを楽しみにしているという多田氏。TOYPに集まる若者に注目だ。

TOYPの応募はこちら↓
https://www.jaycee.or.jp/toyp2020/outline/



多田 多延子/Taeko Tada
株式会社ティーエスピー 代表取締役
http://www.tsp-cg.com/
一般社団法人ピースピースプロジェクト 代表理事
https://peacepieceproject.com/#

text by キャサリン