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エイズ孤児が自ら未来を切り拓ける世界へ

2020/03/03 12:00

【対応を急げ:西部・中部アフリカ地域のエイズを終わらせるために】
2017年、ユニセフ(国連児童基金)とUNAIDS(国連合同エイズ計画)は、タイトルの報告書を共同で発表した。
報告書は、HIV/エイズの流行から40年以上経過した今でも、西部・中部アフリカ地域でHIVに感染した子供の5人に4人は命を守る抗レトロウイルス薬治療を受けておらず、またエイズ関連疾患で死亡する15~19歳の若者が増えていることを指摘している。
このような状況の中、現地の公的機関や大きな国際組織の手がなかなか届かないエイズ孤児の問題に対し、地域のニーズに根差したNGOが現地の人たちとともに活動を展開している。
門田瑠衣子氏は、特定非営利活動法人PLASの設立メンバーとして、活動を続けている。

【PLASの活動】
門田氏は、フィリピンの孤児院や国際協力NGOでのボランティアを経験し、2005年、大学院在学中にケニア共和国で現地NGOのボランティア活動に参加し、そこでエイズ孤児の問題に直に触れた。この体験をきっかけに、門田氏は2005年にエイズ孤児支援NGO・PLASの立ち上げに携わり、同団体事務局長を経て、現在代表理事を務めている。
活動の拠点は、ケニア共和国、ウガンダ共和国が中心で、主にエイズ孤児を抱えるシングルマザーの生計向上支援事業や母子へのライフプランニング支援事業を柱に、現地のパートナー団体とともに活動を進めている。
その活動のポリシーは、あくまで「あげる」支援ではなく、「つくる」支援としている。
・事業の成果を最大化するために、パートナー団体と共同すること
・パートナー団体の自立と成長を促すこと
・お互いの強みを活かし、現地の人々による問題解決を促すこと
・対等な関係と相互の意志を尊重したパートナー関係を目指すこと
・パートナーとのよりよい事業展開のために、わたしたち自身の成長につとめること
PLASは、これら5つのことを大切にすることで現地の力を最大限引き出し、「エイズ孤児が自ら未来を切り開ける社会を」を一緒に作り上げていくことを目指し、活動を継続している。

【より充実した教育環境へ】
PLASの教育支援によって、就学出来た子供がいる一方、HIV感染者や子供をもつ感染者の家庭の収入が少ないことで、学校に通うことが出来ない子供もいまだ顕在する。また、エイズに対しても現地住民の基礎知識を身に付けてもらうことが必要になってくる。エイズ啓蒙活動として、ケニア政府の保健省とプログラムを作成し、正しい知識を備えたリーダーが主体となり、他の住民に啓発する形を作り出している。子供だけでなく、親にも目を向け、就業支援をすることにより就学支援に繋げる取り組みも進めている。
アフリカで活動を行う中で住民の方々から学んだことは、「困難な状況に置かれても、悲観することなく前向きに挑戦し、その行動の積み重ねによって成長し続ける姿勢」だという門田氏。
PLASの活動によって、エイズ孤児たちが、「就学できること」「自分に価値があると感じるられること」「将来を前向きに計画できること」「より健康に生活できること」の4つの変化が起きることを目指し、今後も子供たちのキャリア教育の大切さをケニアやウガンダに訴えていく。
より充実した教育が国レベルで施行されて自立した社会を築くことを目指して。


門田 瑠衣子/Ruiko Monda
特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS 代表理事
https://www.plas-aids.org/

2016年度 人間力大賞(現:TOYP)「準グランプリ」外務大臣奨励賞 受賞

【JCI JAPAN TOYP2020 ホームページ】
エントリー受付期間 2020年1月1日(水)から3月31日(火)
たくさんのエントリーお待ちしております。
https://www.jaycee.or.jp/toyp2020/

text by キャサリン