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アフリカのバラを世界へ~幸せの連鎖~

2020/03/02 18:00

【アフリカから貧困をなくすために必要なこと】
2019年現在、アフリカは世界で一番貧困な地域である。世界銀行によると、世界の人口の10%だ。7億3600万人が、1日1.90ドル以下で生活し、貧困に苦しんでいる。
その貧困層の半数以上がサブサハラ・アフリカ地域に住んでいる。サブサハラ・アフリカでは約41%が貧困ライン以下となっているサ。サブサハラ地域以外の貧困率の平均値が1.5~12.4%となっていることからも分かる通り、この地域の貧困は深刻である。
貧困には様々な要因があり、人的資本の弱さや不十分なインフラに加え、近年では、貧困にあえぐ国に対する国際的な援助が行われているが、国が援助に頼り切る性質になることで援助に慣れてしまい、自助努力をしなくなってしまうことも問題になっている。アフリカの国々が貧困から脱するためには、これらの課題を解決していく必要がある。
そんなアフリカの現状に直に触れてサポートを決意したのが、萩生田愛氏である。

【AFRIKA ROSEの魅力】
萩生田氏はアメリカの大学で開発途上国の貧困問題に興味を持ち、大手製薬会社の勤務を経てケニアでのNGO活動を始めた。活動をしているうちに、寄付や援助など、上から与えるだけの支援を続けていては、ケニアの人たちはいつまで経っても自立できず、貧困を克服することが出来ないのではないかと考えるようになった。何かケニアの強みはないのか・・・悩んでいた時に出会ったのがバラである。ケニアのバラは茎が太く持ちが良いこと、花びらが肉厚で巻きが多くエレガントなことが特徴だ。日本でもおなじみの赤や黄色などのほか、赤とオレンジのグラデーションなど珍しい色もあり、生命力溢れている。
当時、ケニアのバラの輸出量は世界一だったが、主な輸出先はヨーロッパであり、日本にはほとんど入ってきていなかった。そこで、萩生田氏は、「アフリカローズ」を日本に輸入して売ることで、ケニアの大人たちの雇用を生み出すことを考えた。
労働者が搾取されないフェアトレードの仕組みを作り、ケニアで安定した雇用を生み出すことで、ケニア国内での好循環が生まれるという流れだ。
当初は、小規模で輸出してくれる農園を見つけるのに苦労したそうだが、2012年にはオンラインショップの「アフリカの花屋」を立ち上げ、少しずつ売り上げを伸ばしていった。そして、様々な方の協力を得ながら、2015年にはついに「AFRIKA ROSE」の店舗を東京広尾にオープンさせた。お店を出したことで売上は伸びていき、萩生田氏が契約しているケニアの農園の従業員数は、2013年は150人ほどだったのが、2017年には1800人にまで増えた。2019年4月には六本木ヒルズ内にも2店舗目をオープンさせた。

【バラから広がるフェアトレード】
たくさんのファームの中から、児童労働をさせていないか、環境に配慮されているかなどを考慮し、取り引き先を探した萩生田氏。もちろん、品質チェックは厳しく行い、フィードバックは欠かさない。対等な関係を築き、取り引きをすることがお互いの成長に繋がると考えているからだ。バラを購入されるお客様のなかで『フェアトレードだから』という理由の方はほとんどいない。生命力溢れるバラの魅力を理解してくれているのだ。そのため、常に納得するクオリティを提供できるよう努めている。
アフリカに対して途上国や貧困のイメージを持つ方もいるかもしれないが、こんなに綺麗なバラがあることを多くの人に知ってもらい、素晴らしさを分かっていただければ、より適正なフェアトレードが実現できるはずだと確信している。
萩生田氏は『日本に更にアフリカのバラを広めて、特別な日だけじゃなく、何でもない日に花束を渡す文化を作りたい。』と語る。
一度「アフリカローズ」のバラを手に取り、溢れる生命力を感じてほしい。


萩生田 愛/Ai Hagiuda
株式会社Asante 代表取締役
https://afrikarose.com/ 

2014年度 人間力大賞(現:TOYP)まちづくり市民財団奨励賞 受賞

【JCI JAPAN TOYP2020 ホームページ】
エントリー受付期間 2020年1月1日(水)から3月31日(火)
たくさんのエントリーお待ちしております。
https://www.jaycee.or.jp/toyp2020/

text by キャサリン