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SPECIAL TALK それでどうなる!? 2020

2019/12/18 15:00

11月23日にJC会館にて、全国大会富山大会で行われる予定だった、鎌田会頭と石田会頭予定者による対談が行われた。
テーマは3つ、SDGsについて、経済について、そしてJCについて。
2019年から2020年へ。多くの聴講者の前で、伝統と革新は引き継がれた。


SDGsってどうなるの?

鎌田長明(以下鎌田):まず、1つ目のテーマは「SDGs」についてです。年初、京都会議の総会で「SDGs推進宣言」を採択し、これまで2300件・総予算約30億円の事業を行うことができました。

今年、日本JCは日本でいちばんSDGsを推進する団体になれたのではと自負しています。この結果を踏まえて2020年度はどうしていくかということなんですけど、石田さんはSDGsについてどのように考えていますか?

石田全史(以下石田)私は15年に国際グループに委員長として出向させていただきました。つまりMDGsからSDGsに切り替わる節目の年に委員長を務めまして、日本JCのなかでいちばん最初にSDGsについて学ぶ機会をいただきました。



来年度も「社会を良くして経済を発展させていこう」という鎌田会頭の思いをしっかりと引き継いでいきます。「経済活動を通してSDGsの達成に貢献し、社会の改善によって経済の成長を促す」という考え方は今年度と変わりませんが、これからはより会社のなかで、あるいは日々のより会社のなかでSDGsに取り組んでいきたいと思います。

これからの将来は、会社経営においてSDGsの取り組みが必須になっていくでしょう。特に企業におけるSDGsの推進には力を入れていきたいと考えています。

経済ってどうなるの?



鎌田:次は「経済」について。

今年は日本JCでもっとビジネスの機会をつくっていこうということでやらせていただきましたが、大きな取り組みのひとつが「価値デザインの推進」でした。価値デザインという考え方を使って新しいビジネスを創出するということです。

今年のサマコンには4万人が来場しただけでなく、実際に40以上の新たな企業とのパートナーシップが生まれました。次には「海外との付き合い」です。

「SMILE by WATER」はSDGsのゴール6を達成するための国際協力のプロジェクトでしたが、そこから一歩先に進んで、ビジネスで好循環をつくり出すことによって国際協力をしていこうという考えのもとで各企業との連携、また他国のJCIとの連携を行ってきました。中国やロシアに新たな企業パートナーが生まれたのも今年の実績です。来年度は、ビジネスという視点ではどのように変わっていくのでしょうか。

石田:来年度は「デジタル変革」に注目したいと思います。アナログプロセスのデジタル化によるビジネス改革ですね。「企業のデジタル変革による成長と発展」という新しいアイデアを取り入れてやっていきたい。

例えばひとつの例として、福島のある酒蔵が挙げられます。そこでは酵母を混ぜるタイミングなど杜氏の経験や勘に頼っていたものがデータになり、デジタル化されています。そうすることで、日本の文化を守りつつ、新しい技術も生み出しています。こういった事例を地方の企業が活用することにより、生産性を高めることができると思います。それが地域の活力につながります。

鎌田:もう一度、ビジネス自体をリデザインして、そのなかで有効的にデジタル変革を取り入れていく。この両面の動きが必要であると思いますね。

石田:来年は「地方創生 x SDGs x インバウンド=サスティナブル・ツーリズム」ということで、日本にいながら外貨を稼ぐ基盤をつくる、みんなの社業を活用する、あるいは組織内のプロボノを活かしたインバウンド戦略を地区内で立ち上げていくというのが、身近に感じられる経済の機会になるのではないかと思います。

もうひとつは、外に出て稼ぎましょうということです。「アジアの仲間とアジアが抱える社会問題を解決」していくための交流を図り、ビジネスにつなげるために人間関係をつくり、アジアとのビジネスマッチングをより進化させていきたいと思っています。

現代は世界と地域がつながる時代、この先、50年には世界のGDPの約50%をアジアで占めるともいわれていますので、アジア間の経済連携を高める機会をつくっていきたいと考えています。

text by Kiyoto Kuniryo / Photographs by Shuji Goto(p15), Kiyoshi Hirasawa(p16-17)