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医療部会 カンボジアミッション 体験記3

2019/12/13 15:00

③医科歯科無料検診

第3回となります。カンボジアへの医療ミッションについて。

今回の医療ミッションのメインは、いわゆる郊外の小学校に通う、医療機関にかかる事のできない子供たちの為の検診事業であった。

1日目はベトナムとの国境近くにある小学校にて約800名の児童を対象に、2日目はプノンペンからバスでおよそ3時間の距離にある小学校で約300名の児童を対象に、手洗いや歯磨きなどの公衆衛生指導、医科検診、歯科検診を行った。

医科チーム、歯科チーム、指導チームに分かれて早朝にプノンペンをバスで出発し、小学校に集まってもらった地域の子供たちに対して、教室を診察室に見立て、1人1人、医科検診、歯科検診、及び教室で集団での公衆衛生指導を行う。

流れ作業での、大規模検診となるが、そもそも「検診」自体を受けた事のある子どもたちがほとんどのため、聴診器を当てても深呼吸をしてくれたりはしない。検診事業が行われていないと感じる瞬間であった。

①

検診の流れや指示もクメール語となるので、国際事業での醍醐味となる、通訳との連携が欠かせない。

皮下の膿瘍など、特殊な病態を除いて、全体的に痩せが進んでいる事はなく、むしろ、ほぼ全員の子供たちに虫歯があった。

歯科チームでは抜歯まで行う場合もあるため、はるかに検診の意義は高い。

また、それ以上にカンボジアの、特に郊外では手洗いや歯磨き、といった公衆衛生の概念の浸透がされていないことにより、若年から本来なら十分予防な疾患に罹患している可能性がある。

② 

これはまず歯磨きの習慣がカンボジアに存在せず、また取材して意外であったのが、小学校内に数か所あった駄菓子屋の存在であった。

学校の職員が副職として運営しており、カンボジアでは一般的な教員の収入源の一つになっているとお話されていたが、日本では禁止されている買い食いが、常に可能な状況での教育現場、というのには驚かせられた。

 

小学校の管理側が、直接甘いお菓子を子供に販売しているため、管理側に虫歯のために甘いものを控えるように、という指導はなかなかうまく通らない。せめて手洗い、歯磨きについての指導をしっかりしていただくように歯科チームより教員メンバーにお話させていただいた。

 

今回の検診事業では、合計1000人以上の児童にボランティアを行ったが、最期まで印象に残ったのは、公衆衛生の知識が普及している日本と異なり、社会的な弱者でもある子供たちへの影響は、今後の人生をも左右する可能性が高い、口腔内の齲歯多発、という結果であった。

③