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Cezary Wojtkowski / Shutterstock.com

「まほろば」に住み続ける理由|奈良県

2018/11/15 13:00

吉本興業が2011年にスタートした全国47都道府県「あなたの街に住みますプロジェクト」。ここでは、お笑い芸人たちがJCの事業の神髄を探り、それを明日の地域おこしにつなげようとする。

1位水道局、2位白バイ、3位サッカー。さて、何の順位かおわかりになるだろうか。奈良JCが6月に市内の平城宮跡歴史公園で開いた事業「まほろばざーる2018」で、子供たちに人気だった職業である。水道局がなぜ?理由は簡単。子供だったら誰でも大好きな、う○ちの模型をブースに置いたからだ。

いちばんびっくりしたのは水道局の担当者だった。地域の水道事業は、施設の老朽化と職員の高齢化が進み、現場には活気がみられない。公共事業の社会性と経済性の理解を促すために用意した、透明の管にその物体を入れてつつくゲームが、まさかそんなに子供たちに受けるとは思わなかったからだ。奈良JCの堀川雅嗣理事長が解説する。「実は、奈良県は県外就職率が全国1位になるほど高い。県民の生産年齢人口の%が県外で働き、大阪市に隣接する地域に 至っては%を超える。そこでLOMでは、次世代を担う子供たちに地域の仕事の魅力を知ってもらおうと職業体験の事業を企画したのです」。

とはいえ、県外就職率が高いということは、職場が大阪や京都にあろうと奈良に住み続ける人が多いということでもある。なぜか。

「それが、奈良が古来、まほろばと言われてきたゆえんです。本当に住みやすい」と語るのは、住みます芸人の十手リンジン、十田卓だ。実際、彼らは奈良に住みながら大阪難波の舞台に立つ。そして地域では、スポーツを通して地域活性化を試みる。コンビ揃ってサブスリー(マラソンを3時間切りで走るランナー)の彼らは、多くの市民ランナーから親しまれ、健康増進に一役買っているのだ。相方の西手隼人は、こう言う。

「そんな芸人としての生き方を、来年のまほろばざーるで、ご紹介できたらうれしいですね」



堀川 雅嗣◎1979年奈良県生まれ、98年二階堂高校卒業、同年堀川植物園入社、2006年代表取締役社長、同年奈良JC入会、13年大会大懇親会委員会委員長などを経て、18年理事長に就任。スローガンは「真に秀でた魅力あるまちへ〜『心意気』溢れるリーダーとなれ〜」。

十手リンジン◎十田卓(1985年奈良県生まれ|写真左)と西手隼人(88年大阪府生まれ|写真右)のコンビ。2008年に結成。15年奈良県住みます芸人に就任。奈良テレビ「ゆうドキッ」、ならどっとFM「十手リンジンの走れゴンタくれ!」などに出演中。

Text by Hideyuki Kitajima|Photographs by Ryo Higuchi