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医療部会 カンボジアミッション 体験記2

2019/12/12 15:00

カンボジア軍医科大学訪問(Health Science Institute of RCAF訪問) 

 

「カンボジア医療ミッション」  

カンボジアでの現地レポートの一環として、カンボジアチャットモックJCと一緒に、通訳と交えて防衛省を表敬訪問、またカンボジア軍医科大学の視察を行った。

官房副長官医科、20名程度の出迎えをうけ、一通り会議室でパワーポイントを使用したオリエンテーション後、カンボジア軍医科大学の現場、医療、学生への授業風景、設備などを見学させてもらった。

軍医科大学は医学部となるが、現地でもある程度の富裕層が入学される様子。校舎も清潔で、寄付による設備、教育機材の割合が多い。

広大な土地に、一部漢方薬が栽培されている畑があり、女学生が多い印象。日本からの視察はかなり珍しいらしい。

超音波機器は一台だけあったが、CTやMRIといった、大電源を必要とする機材はみられなかった。

授業風景は日本と大きな違いはなく、白衣を着た学生が救急救命の胸骨圧迫の実践や、手洗いの授業を受けていた。

図書館は、こちらもおそらく寄付による本が多く、英語のものがほとんどであった。

図書館の隣には寄付によるパソコン室もあったが、ネット環境は敷かれておらず、積極的に使用されている事はなさそうであった。

 

教官の数はかなり多く、紹介される部署で多くの教官と挨拶したが、どの教官も恰幅よく身ぎれいにされていたが、どの部署でもまだまだ物品が足りない、最新のものが揃っていないため、設備としては寄付が欲しいとお話されていたのが印象的であった。

歯科の診療台もあり、丁度、口腔内の処置をうけていたため、見学させていただいた。見ている分には日本の歯科診療と大きな変化はないように感じた。

本格的に稼働しているというよりは、学生への研修用に使用されている印象であった。

 

見学中に救急車の搬送などはなく、質問してみたが、いわゆる野戦病院ではないため、もともとあまり多くの数の救急患者を診察しているわけではないらしい。

施設全体にながれる雰囲気も、どこかゆったりしており、外部とは一部隔離された雰囲気であった。

日本での医療の本体である、地域医療との連携や、多職種連携、チーム医療といった説明は、聞かれることはなかった。

 

もともとカンボジアの内戦時代で知識層が虐殺をされたのを受け、内戦終了時に40人強の医師しか、カンボジア全国土内に残っていなかったといわれており、徐々に近代化されてきた現代でも、医師の知識不足、医師の数不足による弊害は強いとお話されていた。

 

見学の最後には担当者から「今現在、我々が必要としている医療器材リスト」というものが手渡され、寄付による機材の拡充を求めている、という姿勢が十分に感じ取れた。

 

(よしきDr)

Text by Yoshiki Morikami