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世界を牽引する新たな憲法論の提唱へ

2019/10/26 15:00

10月22日、日本青年会議所会館にて「AIと人権」〜新しい憲法の論じ方〜討論会を開催しました。出席者は自民党の石破茂元幹事長、立憲民主党の山尾志桜里議員、慶應義塾大学法科大学院の山本龍彦教授、NHK社会部記者の中村雄一郎様。国会などでも未だ議論されていない「AIと人権」という現代の我々の生活になくてはならない身近でフレッシュなテーマで討論を行うことでマスコミからも注目を集めたものとなりました。

 

ドライな憲法を考えていくべき

 討論会開始前に、より深い議論となるよう、日本国憲法の実態やAIが及ぼす生活への影響について、山本教授より講演を行って頂きました。

「憲法を語る人は少し危ない人だ」このような固定概念に捉われない、国家を作動させるためのオペレーションシステムとして、どうプロムラミングをすれば、国家はより上手く作動するのか、というドライな発想の憲法が必要。と、日本国憲法に足りないところを指摘したうえで、AI社会が進んでいることで、気づかないうちに自身の個人情報がプロファイリングされ、ネット上で実際の性格や経験などは無視された自身のデータ上のゴーストが作られ広げられてしまう可能性がある信用スコア問題やGDPRなど、諸外国の憲法事例を交え、国民が望んでいる憲法改正が本当にできているのか、直面する憲法・人権問題を考えるきっかけとなるポイントをお話頂きました。



「憲法改正、積極的な議論をすべき」

 護憲・改憲に捉われない、まったく新しいテーマでの最先端の討論会。普段私たちが何気なく使っているポイントカードや、よく目にするCMであったり採用問題など、今置かれている現状の課題を「日本は本当にこのままでいいのか?」と取り上げ議論。

石破氏は「憲法の議論をできるのは国会議員だけだから、私は議員を続けている。この国を独立国家にするには憲法を変えなければならない。人口が急減し、経済が伸びない時代に問題を先送りしたら国がなくなる」と強調し、積極的な憲法改正論議の必要性を訴えました。山尾氏は検索履歴や位置情報などの個人情報が気付かないうちに政府や企業に収集されている可能性を指摘したうえで「憲法は抽象的にしか書かれていないので、国民みんなで考え、追記することが大事、議員として自由に議論を行っていく」と主張し、国民からの声が上がれば憲法審査会でもどんどん発信していきたいと力強く語りました。

日本青年会議所の「提言書」を石破議茂員、山尾志桜里議員へ

『憲法審査会において、護憲派改憲派に捉われない「AIと人権」という新しい切り口をテーマとした議論を行って頂きたく提言致します。』

国民の権利を守るべき日本国憲法を通じて、私たちはこれからの国のあり方を自分ごととして考えていくことが重要であり、AI社会においてどのような憲法論が必要か、従来の「護憲・改憲」の枠組みにとらわれない様々な立場で議論を行っていく必要がある。

このように日本青年会議所は提言書にまとめ、鎌田長明会頭より石破議員、山尾議員へとそれぞれ手渡しをさせて頂きました。

石破氏は「真面目に考えないと自分たちの国がなくなる、そんな時代にきている。楽しく明るく憲法の話をちゃんとしたい。」と述べ、山尾氏は「真面目に議論すると憲法って楽しい。今日は素晴らしい試みで新しい議論のやり方が少し見えてきたので良い議論をしていきたい。」と述べられ、前向きに新しい切り口での憲法討論を行って頂けるとのことでした。

 


提言書は各政党に届けられ、議論される予定です。

今後ますます活発化する憲法議論に注目だ。

Text by 小島大志