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「社会課題×JC×各種団体」地域革新にJAYCEEに期待される役割

2019/09/12 15:00

 

1.多くの人が取り残されている社会

 

○若者の引きこもり 50万人

○中高年の引きこもり 60万人

○若年無業者(ニート)の数 70万人

○貧困母子世帯 49万世帯

 

経済大国日本において、これらの数をどのように捉えたら良いのでしょうか。

「働けるけど、働かない。」

「働きたいのに、選ばれない。」

「働いているけど経済的にも精神的にも豊かになれない。」

 

企業は人手不足が深刻で、政府は外国人労働者の受け入れを拡充しています。日本語もできて、健康で、義務教育を等しく受けているにも関わらず、遠くの外国人が求められ、冒頭に挙げたような人たちは取り残されたままです。

また、日本にチャンスを求めて来日した外国人労働者もまた、地域に馴染めていないことが多く、困ったときにサポートを受けられる体制が十分に整っておりません。

 

翻って、引きこもりを支援する方々、外国人を支援する方々、経済的に困窮している方々を支援する政策や市民活動もたくさんありますが、まだまだ課題は山積しています。

 

2.支援の課題(連携と出口)

 

2018年末に、若者の引きこもりの方々向けに就業支援を行う若者サポートステーションや、外国人の地域での生活支援を行う国際交流財団・協会、様々な境遇から保護された子供が生活をする児童養護施設などで働く方々と座談会を開催しました。

どの団体も、ボランタリー精神に溢れ、時代の変化に応じながら幅広い支援活動を実施されています。しかし、そこには主に二つの課題がありました。

 

(1)地域における支援の連携体制

例えば、外国人支援と一括りをしてみても、子供からお年寄りまで様々な人がいます。健常者もいれば、病気で入院をしている人もいます。引きこもりをしている人の中には、社会に出るのが怖い人もいれば、働ける能力がない人もいます。一人一人が違う人間ですから、支援の在り方も千差万別です。

多角的な支援を行うためには、様々な立場との連携が必要ですが、現状は「福祉と行政」「福祉と福祉」という交わりがほとんどであり、例えば地域の企業との交わりはほとんどないのが実情です。

それは、それぞれの支援者が持つつながりが偏っているからです。

 

(2)地域における支援の出口

また、引きこもりの方々を支援する活動の出口として、地元での就業が大きなウエイトを占めますが、実際にそのような方々を採用しようという動きは多くありません。9割以上を占める中小企業にとって、採用に余力があるところは少なく、即戦力を求めるのが通常だからです。同時に、即戦力になるかどうかの判断は、履歴書や経験を見るよりほかありません。

 

3.インクルーシブ社会に向けたJAYCEEの役割(社会的包摂の推進)

 

青年会議所の強みは

✓ 中小企業者のネットワークを持っている

✓ 地域に精通している

✓ リーダーを育成している

 

という点が挙げられます。

JCがハブとなり、支援の連携を生み出し、JAYCEEが支援の出口を作る牽引役を引き受ける。この試みとして「社会的包摂推進会議」という、地域内の支援の取り組みに横串を刺し、かつJCのネットワークで支援の出口をつくっていく取り組みを推進しています。

 

現在、神奈川県茅ヶ崎市で引きこもりの方々の就業支援に向けて、福祉団体と行政とJC関係企業が月に一度に会合を行い、支援の勉強と、具体的な支援体制づくりをしています。

 

 

 

また、三重県松阪市、高知県南国市でも、それぞれ異なるテーマで勉強会や会合がスタートしました。



地域ごとに取り組むべき優先課題は様々ですが、あらゆる課題に青年会議所のネットワークとJAYCEEとして発揮すべきリーダーシップが求められています。

 

4.休眠預金と総活躍社会の確立

2018年から本格的に動き出しました「休眠預金等活用法」。10年以上動いていない預金(休眠預金)を、子供から青年までの若者支援をはじめとして、総活躍社会の実現に向けた数々の取り組みに活用していく動きがあります。

 

2019年冬には補助金として各地で公募がはじまり、当委員会の取り組みはまさに制度趣旨と合致しています。

そこで、2018年秋口より内閣府をはじめとして、休眠預金の総合的な窓口となった一般財団法人日本民間公益活動連携機構 (JANPIA)とも幾度となく意見交換をさせていただきました。

 

先進国の間では20年も前から動いている本制度を、日本に根付かせ、生かしていきましょう。

 

 

 

誰も取り残されない地域社会は必ず実現できます。

やりましょう。