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身近なところから考えるジェンダー平等への確かな道

2019/07/15 14:00

トップモデルとしてカリスマ的人気を誇る森星さん。その一方で、「Because I am a Girlエンジェル」として開発途上国を訪れ、世界の女の子たちに元気を与えている。鎌田長明会頭との対談では、男女がお互いの違いを理解し、対話を深めることでジェンダー平等につながると訴えた。

身近なところから考えるジェンダー平等への確かな道

鎌田長明(以下鎌田):現代はテクノロジーが進化し、誰もが豊かなライフスタイルを描ける時代です。それなのに世界を見渡すと、多くの課題が今なお横たわっている。それを自分のこととして捉え、何を改善すれば、社会はもっとよくなるのか積極的に考えるべきだと、私は思うのです。森さんはトップモデルとしてコレクションへの出演、雑誌やCMの撮影などとても忙しい日々を過ごされています。一方で社会貢献活動にも精力的に取り組まれていますね。どのようなことがきっかけだったのでしょうか。

森星(以下森):ファッション業界は、時代の流れの速さとともに次々とトレンドが変わっていきます。あるとき、あまり考えずにモノを買い、消費している自分の行動にふと気付きました。そんなときにNGO団体、プラン・インターナショナルさんとの素敵な出会いがありました。

私が「Because I am a Girl」のエンジェルに就任したのは、国連がSDGsを採択した2015年です。プランさんと一緒に開発途上国を巡り、子供たちと触れ合っていくうちに、SDGsの17個のゴールにとても興味をもつようになっていました。物質的に恵まれていることは幸福のひとつかもしれないけれど、豊かな暮らしに必ずしも結びつくとは限らない。まだまだ勉強の途中ですが、マテリアルなことだけではなく、人間にとって何が大切なのかを考え発信していきたいという気持ちが強くなりました。

鎌田:森さんのようなカリスマ性のあるファッションリーダーが、地球や環境に優しいライフスタイルを推奨してくれるのは、とても社会的意義があることだと感心しています。

:ここ数年で、「カッコいい」とか「おしゃれ」の定義が確実に変わり始めたと思っています。ファッションブランドも、プロダクトをつくるうえで、人々が共感できる背景にあるストーリーをとても大切にするようになっています。

Text by Shinohara Hiroshi | Photographs by Miki Masahiro | Hair by GOTO JUN | Make-up by Washizu Yuka