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世界ではこんなことがありました vol.2 ~ナイジェリア移民の8歳少年、ホームレスからチェスのNYチャンピオンに~

2019/06/22 20:00

この1年で世界を2周以上している2019年国際アカデミー委員長の渡部雄一郎さんが、世界を回り、世界中の人との交流を経て感じた「世界のリアル」をお届けするシリーズ「世界ではこんなことがありました」。

記念すべき第2回は、「ナイジェリア移民の8歳少年、ホームレスからチェスのNYチャンピオンに」についてです。

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タニ君はナイジェリアから移住してきたニューヨークの学校に通う小学3年生ですが、ニューヨークのチェス大会で同年代の部門で優勝を手にしました。タニ君は1年前にチェスを始めたばかりでしたが、父親によると、タニ君は毎日練習に励んで腕に磨きをかけていたそうです。

クラウドファンディングサイトのGoFundMeでは、タニ君のために4日間で19万ドル(約2100万円)以上の寄付が集まり、「タニトルワ・アデウミ基金」を創設し、難民や移民の支援に役立てる意向であり、また、一家はタニ君の話を聞いた人の善意でアパートに住めることになり、ホームレスではなくなった。ほかにも法的支援や車を提供したいという申し出が寄せられています。

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■ナイジェリアで見た光景

今年の1月、7月に開催される国際アカデミーの講師である、Paschal Dickさんに会うために、ナイジェリアに行ってきました。

日本から20時間以上かけてようやく着いた場所に、初めはワクワクの気持ちを隠せませんでしたが、空港を出てすぐに見かけた光景に衝撃を受けました。私は現地の方の車に乗せてもらい移動をしていたのですが、交通量の多い大きな道路の真ん中で、赤信号になる度に、多くの子供たちが小さな籠に入っている水や新聞、世界地図などを売り歩いているのです。年齢からして、7~8歳でしょうか。学校に行くこともできず、おそらく家族の生活のために朝から晩まで売り歩いているのでしょう。

ナイジェリアの貧困人口は8,700万人で、貧困率は65%と言われています。物資豊かな日本に住んでいる人たちには、とても想像できることではありませんが、これが私が見てきた「事実」です。

 

■全員が挑戦し誰も取り残さない社会の実現

しかし、私はこのタニ君のニュースを見て、世界は大きく変わり始めているということを改めて強く感じることができました。

インターネットが世界的に普及し、私たちは日本に住みながらも世界のリアルな情報を、いつでも誰でも、しかも容易に得ることができるようになりました。30年前には想像できなかったことが起きている今、国境を越え、言語を越え、そして世界が一つになることで、全員が挑戦し誰も取り残さない社会は必ずや実現するでしょう。

 

■SDGsのベストプラクティスを学ぼう

日本JCが毎年開催をしている、第32回国際アカデミーが7月5日から軽井沢の地で開催されます。今年の国際アカデミーのテーマは「Work Together!」です。国際アカデミーは、世界80ヵ国から各国青年会議所の未来のリーダーが日本に集まり、1週間を通して共にグローバルに活躍できる人材へと成長する、日本JCが世界に誇る国際事業です。今年の国際アカデミーでは、今、世界から必要とされているSDGsの達成へと向け、そのベストプラクティスを学べる構成にしてあります。

共に学び、共に育ち、そして共に世界を変えていきましょう。



Work Together!

Text by 渡部雄一郎