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「SDGsはカッコいい」から始めよう!

2019/06/21 15:00

「PPAP」で大ブレークした後もピコ太郎に次々とミッションを与え続ける古坂大魔王氏。世界の人々を笑顔にし、SDGsの推進、認知向上にも多大な貢献をしている。日本JCの鎌田長明会頭が、エネルギッシュな活動を続ける古坂大魔王氏の秘密に迫った。

ピコ太郎に与えた2つのミッション

鎌田 長明(以下、鎌田):古坂大魔王さんは、これまでに様々な活動を通じて積極的にSDGsの認知向上に努められています。プロデュースされているピコ太郎さんが、外務省から「SDGs推進大使」に任命されて以来、その活動は世界的な広がりをみせています。ニューヨークの国連本部で「SDGs版PPAP」を披露されたときの盛り上がりは凄まじく、ピコ太郎さんの世界的人気にあらためて驚かされました。古坂さんがSDGsの取り組みに情熱を注いでくれていることにとても感銘を受けています。日本JCは青年会議所が日本でもっともSDGsを推進する民間団体となることを目標とし、外務省ともパートナーシップを結びました。これからは古坂さんとも密接に連携し、この活動をさらに加速させていきたいと考えています。

古坂大魔王(以下、古坂):外務省から最初にこの件を打診されたとき、僕はSDGsという言葉さえ知りませんでした。そこから少し勉強し、国連が「地球上の誰一人として取り残さない」というビジョンを掲げていることがわかりました。誤解を恐れずに言えば、「これは理想論だろう」というのが率直な感想でした。そのビジョンに紐づくのゴールって何だろうとさらに勉強していくと、環境破壊の問題、ジェンダー平等の問題、あるいは教育の問題など、日ごろ、ニュースでよく聞くキーワードが並べられている。

これらの問題を地球規模の課題として捉え、先進国と途上国が国益を度外視し団結して解決していこうという理念がわかりました。貧しい国では、僕らが日々感じるちょっとした幸福さえも縁遠く、学校教育さえまともに受けられない子供たちが少なくありません。これは他人事ではない。「SDGsなんて単なる理想だろう」では到底済まされないということに、はっと気付きました。むしろ、その理想を理想で終わらせてはならないという感情が芽生えたのです。SDGsの認知度を上げていくために、僕に何ができるだろうか。いろいろなことを考えた結果、一般の人たちにとって大事なのは、まず、SDGsという言葉に触れ、無知だった僕のように、自らそれって何だろうと考えるきっかけをつくることだと思ったのです。

「PPAP」のリズムに乗せ、SDGsに歌詞を変えて動画で配信するだけでも、きっと効果はあるはず。まずは、SDGsというフレーズを人々に浸透させるというミッションをピコ太郎に課しました。彼がインフルエンサーの役割を正しい形で担えば、SDGsの活動に力を入れている企業の助けに少しはなるのではないかと考えたのです。

Text by Hiroshi Shinohara|Photographs by Shuji Goto