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ストレスに強い脳をつくる vol.1 マインドフルネス瞑想って何?

2019/04/12 14:00

マインドフルネスって?

最近よく聞くようになった「マインドフルネス」健康ブームや、意識高い系~と呼ばれる人たちに受け、メディアでも聞くようになってきました。

世界的にも大きな注目を集めており、スポーツの世界ではテニスのジョコビッチ選手、ビジネスではGoogle、Appleが社員研修に取り込んで有名となりました。iPhoneをお持ちの方は「ヘルスケア」というアプリが標準でついているので、それをクリックしてみてください。アップル社はそこにマインドフルネス瞑想の実践記録(ログ)をとる機能を持たせ、iPhoneユーザーにマインドフルネスを推奨しています。また、小学校などの教育機関で積極的に取り入れた結果、子どもたちのいじめや差別が減ったという報告もあります。

マインドフルネスとは、一言で表すと「今この瞬間の自分自身の身体や気持ちの状態に気づける、心のあり方」のこと。語源は、仏教における「念(サティ)」を表す言葉であるmindfulnessの英訳語で、「心にとどめておくこと」「気が付くこと」「注意すること」などと訳されます。


苦しむのは脳の本性

人の脳は厳しい自然と戦うために過去の失敗を記憶し未来の危険を予測する強い本性を備えました。今この瞬間にも、「あれ、このまま読み進めてて時間は大丈夫かな?何か予定が入ってたんじゃないか?」なんて考えを巡らせてしまう脳になってしまっているということです。しかし人類の進歩は脳のこの優れた機能によるものであり、ビジネスに取り組むみなさんの日々の活動もまたこの機能をフルに活かしてこそ成り立っています。

ところが脳のこの本性は、過去の経験による心の痛みと未来への様々な不安に日々悩まされ続ける人間の「苦しみ」の原因ともなっています。マインドフルネス瞑想は脳が思考の「迷走(ワンダリング)」状態に陥らないようにご自身でコントロールするためのトレーニングです。過去や未来ではなく「いま、ここ」に注意を向け、判断をせずに「気づくこと」を実践し、ストレスから解放され、さらに脳は発達していくということが実証されています。

 

医学的治療方法として発展

マインドフルネス瞑想は仏教がアメリカ社会に大きな影響を与えた20世紀中ごろに治療法の一つとして医学や心理学に取り込まれました。いまではうつ病、不安障害、慢性疼痛などの治療法として確立されています。その効果が実証されるにつれて集中力、創造力の向上やストレスコントロールなどスポーツ、ビジネス、日常生活場面のメンタルヘルス、メンタルトレーニングの手法としても活用されるようになりました。マインドフルネスを行うことで、脳自体の構造が変化し、集中力がましたり、ポジティブな感情をより多く持つ時間が増えたり、脳の老化を遅らせることも近年の研究で明らかになりつつあります。


ストレスに強い脳をつくりませんか

マインドフルネス瞑想は一日20分、8週間続けることによって効果が出てくることが実証されています。次の連載では基礎的な瞑想実践を掲載していますので、ぜひ取り組んでみてください。継続することによって様々な効果を体感された方の中には、本格的な禅瞑想など宗教的な実践に取り組まれるかたもいらっしゃいますが、マインドフルネスは宗教実践ではありません。仏教思想やその価値観を信じるかどうかではなく、仏教から生まれた瞑想スキルを活用して、あなた自身の健康と価値を高めることがマインドフルネスの目的です。

 

一人で実践。仲間と実践

マインドフルネス瞑想に道具は不要です。薬物ではないので副作用の心配もありません。いつでもどこでも一人でできます。私は毎日の通勤時間や待ち時間に瞑想実践をしています。とはいえ、一人で実践を続けるのはどんなことであれ難しいですね。マインドフルネスリテラシー協会は大阪のコワーキングスペースであるOBPアカデミアで開催されているマインドフルネス講座を母体に生まれたコミュニティです。仲間と一緒だと続けやすいということだけでなく、一人で瞑想をするよりずっと深い瞑想ができます。あなたの近くで仲間を探してみてください。もしみつからなければ、私たちが仲間探しのお手伝いをいたします。

次回は実践編をお送りします。