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山梨県の南巨摩地方に伝わる郷土料理「みみ鍋」を伝承する

持続可能を体感する「わんぱく村自然教室」|山梨県

2019/04/05 14:00

吉本興業が2011年にスタートした「あなたの街に住みますプロジェクト」。07年からは国連と連携し、SDGs×お笑いの力で地域を元気にしている。そんな芸人たちが、未来を笑顔であふれる世界にするためにしていること。

持続可能な社会をつくっていくには、地域のことや地球全体のこと、そして将来世代のことを考え、行動する人が必要である。山梨県は富士川町にある峡南JCの「わんぱく村自然教室」は、そんな意識を育む教育、すなわちESD(持続可能な開発のための教育)を実践する事業だ。

飛鳥時代に開業した世界最古の温泉旅館「慶雲館」や、日蓮が鎌倉時代に建立した身延山久遠寺がある富士川町は、江戸時代には日本三大急流のひとつに数えられる富士川を整備し、水運の要衝地として発展した。3000m級の山々に囲まれた甲斐の国の人々は、いわば自然の恵みを上手に利用しながら生きてきたのだ。そうした地域の歴史や伝統を次世代に継承していくために、峡南JCは1993年、設立10周年を機に次のような志を打ち立てた。

大いなる自然との共生のなかで、それぞれの地域が手をつなぎ、川とともに栄えてきたすべての流れが、この地に集い、大河となる峡南を「川の都」と宣言する─。

この理念の中核を担う事業が、前出の「わんぱく村自然教室」である。地域の小学生が大自然でキャンプを張り、郷土の食文化や生態系を体感するのだ。渡井正知理事長は、こう言う。

「地域は中部横断自動車道の開通を眼前に控え、さらにリニア中央新幹線の新駅設置が見込まれるなど大きな変化の時期を迎えています。グローバルで考えながら、ローカルから行動することが求められる。未来の子供たちが歴史を振り返ったとき、そんな試みを『川の都』らしいと感じてもらえればうれしいですね」

地域で教育問題に取り組む山梨県住みます芸人の「いしいそうたろう」は、峡南JCの事業をSDGsのゴール4の優良事例だと高く評価し、そしてこう説くのだった。

「次世代を担う子供たちが、当事者意識をもって未来をつくるために”学ぶ”こと。そこに持続可能性の本質が宿る」

ぴっかり高木といしいそうたろう◎「ぴっかり高木」(1973年大阪府生まれ|写真左)と「いしいそうたろう」(74年東京都生まれ|同右)のコンビ。2009年に結成し、今年で11年目。11年山梨県住みます芸人に就任。やまなし大使、富士川町役場いいとこじゃん課アピール係。YBSテレビ「ててて!TV」、YBSラジオ「キックス」などに出演中。

Text by Hideyuki Kitajima