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お金を地域で循環させる スモールビジネスサタデー!|福岡県

2019/02/23 13:00

吉本興業が2011年にスタートした「あなたの街に住みますプロジェクト」。07年からは国連と連携し、SDGs×お笑いの力で地域を元気にしている。そんな芸人たちが、未来を笑顔であふれる世界にするためにしていること。

福岡県北九州市の門司港地区で「商店街の小さな店に行くこと」が静かな人気を呼んでいる。きっかけは、名物の焼きカレーである。界隈には30軒の専門店が軒を連ね、連日観光客やビジネス客で賑わっている。が、実は、繁盛店は観光向けに整備された港近くのレトロ地区にある大型店に集中。焼きカレー発祥の地である商店街の小さな店は次々と姿を消していた。

そこで商店街の店主たちが取り組んだのが、アメリカで、お金を地域で循環させる試みとして大きなムーブメントとなっている「スモールビジネスサタデー」である。年末セール開始直後の11月第4土曜日は地元の個人商店で買い物をしようと促すイベントで、アメリカン・エキスプレスがSDGsの一環として取り組んでいる。08年には全米で9500万人の消費者が過去最高の162億ドル(1兆7658億円)を支出した。

商店街では、スモールビジネスサタデーに加えて、政府の個人消費喚起キャンペーン「プレミアムフライデー」を併用し、「商店街を利用すれば、お金が地域でまわり、地域経済が豊かになる。月末の特別な土日は、小さな店で豊かに過ごそう」と地道に呼びかけた。すると、買い物巡りや食べ歩きをする人が次第に増え始め、老舗の焼きカレー店は客足が戻りつつあるという。福岡県住みます芸人として商店街をレポートした地域の取材担当のぶんぶん丸はこう言う。

「レトロ地区の店は激戦区を勝ち抜いてきただけあって、確かにどこのカレーも美味しいです。ただ、使われている高級食材は往々にして地域外から仕入れたものであり、いくら消費が活発に行われても、お金は外に出ていってしまう。でも地元の人が営む商店街の小さな店は、素材は地元で仕入れ、料理をつくり、また地元の人に売る。だからお金が地域で循環する」

それを一人ひとりが支援していく試みが未来を変えるのだ。

ぶんぶん丸◎ボケ担当の池田義之(1985年福岡県生まれ)とツッコミ担当の山田直樹(1983年同県生まれ)のコンビ。2010年に結成し、今年で10年目。12年福岡県住みます芸人に就任。門司港レトロ特別区民、篠栗町ふるさと観光大使補佐。コミュニティラジオ天神「ぶんぶん丸の「スターになりたい!!」、RKB毎日放送「よしもと天神1丁目!」などに出演中。

Text by Hideyuki Kitajima