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「市民映画」にまとわせた、一過性で終わらせないための戦略とは

2018/09/15 13:00

まちづくりで目覚ましい活躍をみせるLOMもあれば、工夫をこらした人財育成に注力するLOMもある。特色ある取り組みや熱い志など、全国のLOMの「今」をお伝えする。

地域の歴史が写真に残されることはままあるが、映像で残ることは少ない。上越JCは2014年、上越を舞台とした映画の制作を試みた。地域活性に映画を用いる手法は新しいものではないが、上越JCはこれに様々な戦略をまとわせた。

ひとつは、小中学校の道徳教材への転用。映画というコンテンツを一過性に終わらせないためだ。上越教育大学の教授に協力を仰ぎ、内容を整えた。先生たちが使いやすいように、学習指導要領に添った教師向けの指導資料も配布した。

上越地域の過去・現在・未来をテーマに、甘酸っぱい恋模様を絡めた青春映画からは、個性伸長、家族愛、郷土愛などを伝える多様な授業が構想できる。身近な場所が舞台なので、生徒たちの興味も強くなる。指導資料では、「文化財、公園、文化、風習は、たくさんの住民の手で守られている。誰がどんな活動をしているのか、あなたならどんなことができそうか、ということについても生徒に考えてほしい」と結んだ。

ロケは市内39カ所に及び、報道会社の協力も得て、市民エキストラは150人を超えた。まちのそこここが舞台となり、近所の子供や顔見知りが出演する映画は、市民らを巻き込むムーブメントとなった。

創立50周年を記念したこの映画事業は、広く市民に愛された。55周年を迎える来年にむけて、上越JCは、また新たな市民一体型の事業を構想中だ。

公益社団法人 上越青年会議所